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花、鳥、風、月、虫・・・・森羅万象を
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 半翅目グンバイムシ科の昆虫ですが、2001年に愛知県で最初に報告された北米原産の帰化種です。昨日紹介した土手のプラタナスの樹皮の下から簡単に見つかります。他にも越冬中の有翅アブラムシやクモなどの微小な虫たちがいました。070228


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 大晦日から今年の元旦にかけて初詣に出かけた際、埼玉県の丘陵地で撮った冬尺蛾です。「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」で調べた限りでは、どうやらイチモジフユナミシャクという種類のようですが、そちらの写真も個体差が大きいように見えて、いま一つ確信は持てません。昆虫なのに真冬に飛び回るという生活史そのものが不思議に満ちています。070101

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 昨年の秋に撮影した晩秋型のキチョウです。今頃はどこかの草陰で寒さに耐えながら春を待ち焦がれているはずです。061026

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 先日、飼っていたヨコヅナサシガメが羽化したことを記しましたが、これは2月5日(月)の冷え込みのきつかった午前中に見てきた幼虫の集団越冬です。10月に撮影したものと比べて、びっしりと密集していました。まるで厳しい寒さを表しているかのようです。

   彼らは肉食性の昆虫であるにもかかわらず、共食いということをしないようです。私が飼っていた、恐らく同じ親から生まれた幼虫どうし5匹については少なくともそうでした。070205

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 部屋が暖かかったので、昨年より飼育していたヨコヅナサシガメが今月になって3匹羽化しました。ミルワームなどを与えていましたが、捕まえてきた5匹のうち2匹は死なせてしまいました。それにしても終齢幼虫と成虫は著しく大きさが違います。あの終齢幼虫のどこにこんな大きな成虫が入っていたのか、と思う程です。070124

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 夏の夜に街を歩くと、こんな場面に遭遇することがあります。このときは数回のフラッシュに気が散ったのでしょうか、ヤモリは狩りに失敗し、ゴミムシは命拾いをしたのでした。
▼あと十センチ足らず・・・・。(画像は加工済)061001

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 これは青蜂(セイボウ)と呼ばれる寄生蜂の仲間です。随分と昔に捕獲したものですが、種までは調べないまま放ってありました。調べてみるとどうもクロバネセイボウという種類のようで、ルリジガバチに寄生する青蜂です。ところがルリジガバチはヒメグモやアシナガグモを獲物にしてしまう狩人蜂ですから、自然界の複雑なことといったら・・・・。
 それにしてもこの青蜂、ヤマトタマムシやハンミョウに匹敵する美しさをもった蜂だと思いませんか?070125

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 ザトウムシは一般に地味なグレーなどが多いように思いますが、中にはこんなに派手なオレンジ色のヤツもいます。スカベンジャーである彼らはどう考えても目立つ必要はないどころか捕食者に狙われやすくなり生存には不利に働くと思われるのに、なぜ派手なオレンジ色をしているのか分かりません。昨年8月末に撮影した写真の個体も自切のためでしょうか、脚が1本欠損しています。060831

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 ぐいっと腹部を反り返らせたハラビロカマキリの幼虫です。回りが常緑樹なので分かり難いのですが、撮影したのは昨年10月25日です。他のカマキリは交尾・産卵して死んでしまったものもいるというのに、まだ幼虫とは・・・・。これほど成長段階に差があるのは予想外でした。061025

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 1枚目で松葉のように見えるのはオナガグモというクモです。2枚目ではその正体がはっきり分かります。

 私が撮影したのは秋ですが、その後、初冬くらいまではこの場所のそこかしこで幾個体も活動している様子を見ることが出来ました。このオナガグモがつくる罠は、一本の糸がすっと張ってあるだけで、網という表現には当たりません。この糸を渡ってきたクモを捕まえて食べてしまうという変わった習性をもっています。

▼松葉のように見えるが・・・・。

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▼・・・・正体は蜘蛛。

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 ▼捕らえられている獲物もどうやら蜘蛛のようです。

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 これも10月から12月頃にかけて照葉樹林などでよく見られる光景のようですが、蠅の名前が分かりません。昆虫写真家・新開孝氏のHPには、これと全く同種と思われる蠅の写真に「キモグリバエの一種までは分かるのだが・・・・」という一文がついているので、そのように記しました。 この蝿、やはり不思議です。風が吹いているわけではなかったと思うのですが、皆一斉に同じ方を向いて止まっているところが変ですね。カモメなどは皆、同じ方を向いて止まりますが、カモメは風に乗る都合上、飛び立つ方向が物理的に限定されるからなのでしょう。それともこの蝿、微風に乗って飛ぼうというのでしょうか?061018

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 漫画週刊誌を殆ど読まない私が愛読する数少ないMANGAの一つに、士郎正宗の『攻殻機動隊』があります。「フチコマ」とは、そこに登場する小間使いのようなロボットたちの名称で、そのフチコマがハエトリグモにとてもよく似ています。気になってネットで調べたところ、やはりモデルはハエトリグモであるらしいことを記したサイトがいくつも見つかりましたので、ほぼ間違いないでしょう。

 実際のハエトリグモもフチコマ同様に動きが実にコミカルで人間っぽい感じがします。カメラのレンズを向ければそれが気になるらしく、こちらの方を観察する様子が明らかに分かります。8つある単眼のうち、特に大きく自動車のヘッドライトのように見える前中眼といわれる2つには網膜が発達しているそうですが、我々のことを一体どのくらいハッキリと捉えているのでしょうか?

▼こちらの様子をうかがうネコハエトリ061026

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 昨年、私が出遭った生きものの中で一、二を争う奇怪さをもつ虫を紹介しましょう。

 シロシャチホコの幼虫です。終齢幼虫ともなるとそれなりに貫禄も出てくるのですが、少し若い幼虫で、手足が長くて酷く華奢に見える前半身と、芋虫然とした後半身がまるでチグハグです。何かに似ているところがあるとしたら、上半身が人間、下半身が馬のケンタウロスでしょうか?しかし、こちらの方が圧倒的にグロテスクです。グロなものには比較的強い私も流石にタジタジです。この木杭の上を、時に前足を振り上げながら、芋虫にしては意外な速さで歩き回る様はエイリアンとしか言い様がありません。

 シロシャチホコは山地性ですが、近縁種に平地性のバイバラシロシャチホコというのがあって、成虫では外見がよく似ていて見分けづらいようです。私がこれを見つけたのは平地の雑木林なので、場所からいって、バイバラの方かも知れないと思ったのですが、バイバラの幼虫は褐色です。シロシャチホコの幼虫は見事に黄色でした。061018

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 妙にトゲトゲしい連中を2匹並べてみました。一方は悪名高いイラガの仲間、ヒロヘリアオイラガの幼虫です。もう一方も見たところ痛そうな棘を持っています。しかしこちらは越冬しようとするトホシテントウの幼虫で全くのコケオドシのようです。触った方のお話では「ふにゃふにゃ」とのこと。私はどうも触る気にはなれないのですが・・・・。

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 亥年にちなんで、イノシシ→ブタ→ブタクサ→ブタクサハムシとしましたが・・・・少し無理がありましたか(笑)。ブタクサハムシは北米原産の昆虫ですが、1996年に関東で初めて見つかって以来、全国に拡散中の帰化昆虫です。

 そfれは果たして、是なのか非なのか?
 生態系に有害なものは排除しようという考え方が主流ですが、生態系に有害か否かといってもこれまでと違った生物がそれなりの量で入ってきたとき、生態系は変化します。その変化の時間が短く急速か否か、これまでの自然の状態と比べて人間にとって望ましくないものとなるか否か、という2点が重要視されているようです。

 何らかの理由で最近、侵入してきた生物が爆発的に増えた場合、それによって生態系は大きく変化しますから、出来るだけ駆除していくのは仕方ありません。したがってブラックバスのように在来種の魚を食い荒らし、漁業を脅かすような侵入者はやはり駆除すべきだと私も思います。逆に日本列島に帰化したのが古い時代の生物または在来種が最近になって数が妙に増えてきたという場合、生態系に何らかの変化を与えた我々の社会自体の変化を考え直した方がいいかも知れません。

 「特定外来生物法」などでは、その目的自体、生態系の保護による生物多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展を通じて国民生活の向上、という3点が相反しています。結局、その落とし処=妥協点があの80種のリストだったということでしょうか?

▼オナモミの上で交尾しているブタクサハムシと別のお邪魔ムシのブタクサハムシです。061025

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 アサギマダラは、日本では5月から10月頃まで山地で見ることのできる、大型の美しい斑蝶(マダラチョウ)です。透明感のある浅葱(アサギ)色の翅が実にきれいです。


 アサギマダラは鳥のように渡りをするということで知られており、日本本土で羽化したものが夏から秋にかけて南西諸島、台湾へと渡り、南西諸島、台湾で羽化したものは春から夏にかけて日本本土に渡ります。鳥の渡りと異なり、アサギマダラは一世代で片道の渡りしかしません。少し前のニュース記事で、アサギマダラが山形の蔵王から八重山諸島まで2246キロの距離を渡り、これまでの記録を更新したというものがありました。この小さく華奢な体にそれほどの生命力が隠されていることなど、誰も簡単には想像できないでしょう。

 この写真のアサギマダラは今年の9月、運悪く、道半ばにして翅に致命的なダメージ(左翼の最も力のかかる太い翅脈の傷)を負っていたようで、渡りは続けられそうにもありませんでした。


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  庭先のヒメツルソバとエリゲロンの混生している場所で見つけたアカヒメヘリカメムシです。気温がだいぶ低くなり、そろそろ昆虫も少なくなり始めた11月中旬のことです。何枚か撮影したうちの1枚にこんなポーズのものがありました。背中を後ろ脚で擦っているようです。背中が痒かったのでしょうか?そもそもクチクラで出来ている彼らの外骨格の体に痒みなんてなさそうです。でも何か異物感があって擦り落とそうとしているのでしょうから、何かしらの感覚は持っている訳です。
 そういえばうちの飼育ケースの中にいるヨコヅナサシガメも触覚に塵がつくと前脚を使って拭っています。カマキリなども自分の触覚をあの鋭いアゴをもった口でぬぐっているのをよく見かけます。少し人間っぽい感じがするのと同時に、よく間違えて自分の触覚を喰い千切ったりしないものだなと感心しますが、それはまあ、当たり前でした(笑)。

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 一般に鳴く虫の声の周波数(またはピッチ)は、気温と正の相関があり、気温が高いほど鳴き声の周波数(またはピッチ)が高くなります。気温と鳴き声の周波数(またはピッチ)の関係式は、鳴く虫の種類によって異なるはずですが、外国のある種のコオロギに成り立つ関係式を日本のコオロギに闇雲に当てはめるのがネットやTVで流行っているようです。土台、無理な話でしょう。
 私も先日、少しばかり暖かい夜があった折、ハラオカメコオロギ(?)とカネタタキの声を聞きましたが、暖かいといっても既に12月、鳴き声がだいぶ弱々しく感じられたのは、やはり気温が低かったからですね。


▼写真のマダラスズなど今は卵で冬眠中でしょう。年2回発生し、1回目に成虫が出るのは6月頃になります。これはメスですので、気温に関わらず鳴きません(笑)。061115

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 一昨夜に書いたハエトリグモの話の続きです。昨日(金)の午前中、一昨夜は出て行かなかったハエトリグモの様子を見ようとしたら、コップの中はもぬけの殻でした。コップの底につくっていた巣まで無くなっていました。その代わり、入れておいた小さなミルワームがコップの内壁に糸で絡め取られて吊るされて死んでいました。近くを探してみると、すぐ脇のヨコヅナサシガメの飼育ケースの上でじっとしている彼女が見つかりました。コップから出て行く前に食事を済ませていったようです。まるで部屋を片付けて最後の引越しのゴミでも出したかのように彼女は出て行ったのです。
 ただ最後の食事の方法がどのようなものだったのか、実に想像力を掻き立てられます。残された状況からは、コップの底にあった薄い繭のような巣、これによってミルワームは絡め取られているようにしか思えません。ミルワームがコップの底を這いずり回れば、ハエトリグモが底につくった巣と干渉したことは確かでしょう。しかし獲物がグルグル巻きにされて吊るされたというのでは他の蜘蛛の仕業と同じではないですか。ハエトリグモがそんな獲物の捕り方をするというのは聞いたことがありません。観察していた訳ではないので断定はできませんが、再度調べてみる必要があるでしょう。
 尚、餌を食べてふっくらとし、巣から抜け出たことで腹部の模様もハッキリと確認でき、アダンソンハエトリのメスであることが分かりました。

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 ハエトリグモは網を張らず、徘徊して餌を捕まえるタイプの蜘蛛ですが、巣らしきものを全然作らないかというと、そうではないようです。
 先日、私の部屋の中をウロウロしていた痩せっぽっちのハエトリグモを、大きなコップを伏せて閉じ込めました。彼女の体格に見合った小さなミルワームを与えたところ、すぐに飛びつきました。意外に抵抗するミルワームに悪戦苦闘した結果、彼女はようやく空腹を満たしたのでした。ところがその後コップの隅に自分の居場所をつくり上げました。蛾の繭より糸もはるかに少なくて薄い、窮屈でもないような構造の巣をつくり、その中に入ってじっとしていたのです。その翌日、コップを開放しておくといつの間にかハエトリグモはどこかへと消えていました。

 後日談があります。再び私の部屋の中を歩き回っていた恐らく同じ個体と思われるハエトリグモを見つけたのです。私はもう一度前と同じようにそのコップに閉じ込めましたが、コップには彼女の拵えた巣が残っていて、閉じ込められるや否やその巣の中にすんなり納まってしまったのです。再び与えたミルワームはしばらくして彼女の餌になりましたが、さらに1匹のミルワームを与えても見向きもせず、巣の中から出ようとはしませんでした。餌にならなかったミルワームはそのまま干からびてしまいました。
 実は今から1時間以上前にそのコップを開放し、新しいミルワームも1匹入れましたが、未だハエトリグモは巣から出て来ようともしません。夜だからでしょうか?

▼今年11月、屋外で撮影したネコハエトリのメス

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 随分と大きな蝿でした。前方から複眼を狙って撮ってみましたが、やはり見事な複眼でした。昆虫の複眼は拡大すると数百から数万という正六角形が集まる幾何的な構造で美しいものですが、それが結ぶ像は如何なるものなのか興味が湧きます。我々のもつような視覚の世界と全く異なるらしいことは想像できます。よくこんな風に見えているだろう、という絵柄がありますが、それを私たち人間が2つの眼で見て納得するのは恐らく見当違いではないでしょうか。
 我々人間の聴覚と視覚を比べたとき、音も光もそれぞれ耳と眼で周波数、進んでくる方向を捉えることでは同じです。音の方が光と比べて、進むのに時間がかかる点、厳密な方向が確定しづらい点が大きく異なります。複眼による視覚と我々のもつ視覚では、ひょっとすると人間の視覚と聴覚くらいの隔たりがあるのかも知れません。

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 ひと月ほど前に撮影したウスタビガの残骸です。

 ウスタビガは秋深くまで見かける大型のヤママユの仲間ですが、この個体は蜘蛛の餌食となったのか早々に死を迎えてしまったようです。もっとも、雄は羽化したての雌を求め、交尾が終われば用済みですから、それでいいのかも知れません。羽化した雌はすぐ雄と交尾し、さっきまで自分が入っていた繭に産卵すれば、やはり責務を全うしたことになります。ウスタビガも他のヤママユ同様、成虫の口器は退化していて、何も口にすることはありません。つまり成虫になってからの彼らの存在意義は、「繁殖」だけにあるわけです。

 しかし繁殖を終えた蛾たちが秋の夜長に灯りを求めて飛んでいくのは、彼らの最期にして最大の遊興なのでしょうか?その辺りは何とも不可解です。

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 ここに並べたのは秋に撮ったオンブバッタの写真です。一つは緑色をしたもの。もう一つは褐色をしたものです。オンブバッタの色についてネットで調べると、成虫になるまでの環境によって変わるのではないか、という旨の記述が多いように思いますが、私の見たところ、どうやらそれは間違いのようです。

 というのは秋の某日、拙宅の狭い庭におんぶした雌雄のオンブバッタを発見したことから始まります。彼らは幾日もそこに留まり続けました。果たして、彼らの色はもともと緑色だったものが、いつの間にか褐色に変わっていました。その2匹が入れ違ってないかと言われれば、容器の中に閉じ込めた訳ではないので、確たる証拠はありませんが、特別でもないピンポイントに別な2匹が入れ替わり立ち代わり来るようなことはないとふつう考えるのが常識でしょう。 

 また、周囲の色に合わせて簡単に色変わり出来るかといえば、そうでもなさそうなのは写真を御覧になれば明らかですね。緑のものが褐色の葉の上におり、褐色のものが緑の葉の上におるのですから(笑)。

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 「赤と黒」といえばフランスの文豪スタンダールの小説でしょうか。高校生の頃、寝しなに少しずつ読んでは眠りに就いたことが思い出されます。今では寝しなに嗜むのはお酒になってしまいましたが・・・・。

 さて、昆虫の「赤と黒」といえばいろいろありますが、最近の私にはまずヨコヅナサシガメがあげられます。初めてこの昆虫の実物を目にしたのは今年の夏でした。もともとは大陸からの帰化昆虫らしく、日本では1928年に最初の記録があるようです。西日本からだんだんと北進してきて、10年程前に関東辺りまで進出したのが話題になっていましたが、今年、私もよく出かける2箇所のフィールドで幼虫の越冬集団を確認しています。この幼虫の集団は、あまり虫が好きではない人にとっては悲鳴をあげそうなほどヴィジュアルのインパクトがありますが、私にはどうしても魅力あるものに見えてしまいます。誘惑に負けて5匹ほど捕獲し、今、自宅の飼育ケースの中に入っています。彼らについて湧いてきた疑問点を以下に述べましょう。

一、あれだけの個体数の集団がひと冬を過ごすだけの餌は得られるのか?よく見に行く集団では個体数が以前より減っていた。飼育下では共食いは見られない。共食いするくらいなら最初からカマキリのような単独生活者となるであろう。

二、彼らが体格負けするほど大きい相手でも餌にしていることがある。彼らの動きは鈍いし、力も弱そうであるが、どうやら毒を持っているように見える。口吻を差し込まれた餌たちは最初暴れるが、あっという間におとなしくなり、変色してしまう。ハエトリグモなどに捕らえられた餌は相当長い時間バタバタと抵抗するが、それでもハエトリグモは何某かの毒を持っている。それを考えればハエトリグモのよりずっと強い毒をもっているのではないか?   

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今日も昨日と同じ場所にバードウォッチングに出かけました。しかし昨日より鳥影が薄いように感じたのは曇天で寒々しかったからでしょうか。昨日見られなかったが今日見ることが出来たのは、ホオジロ、シメ、マガモ、ユリカモメ。逆に今日見られなかったのはオナガ、ヤマガラ、ジョウビタキ、アカゲラ、イソシギでした。

今日は今を盛りのヤツデの花に集まる虫たちをストックの中から並べてみました。他の花のあまり咲いていない11月、12月には、かなり目立つ存在で、それが効率のいい受粉に結びついているようです。
▼ハエの一種=かなり大きいヤツでした。061110

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▼複眼の縞模様が非常に美しいツマグロキンバエ近縁種?061110

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▼花粉に塗れるハナバチの一種。061129 (追記・・・・こちらの投稿掲示板でニホンミツバチである確認が取れました。ヒゲおやじさん、ありがとうございました。 http://higeoyaji.com/cgi-bin/toukou/toukou.cgiIMG_0968s.jpg )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▼ハエトリグモの一種=花に集まってくる彼らを狙うのですが、体格負けしてしまうことも多いようです。大きすぎる獲物を取り逃がしているところを目撃しました。061113

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▼シロオビノメイガ=普通種なのに生活史が余りよく分かっていないようです。061110

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最近になって再び、季節の風景や生きものを求めて自然の中に出かけることが多くなりました。

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