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花、鳥、風、月、虫・・・・森羅万象を
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 アサギマダラは、日本では5月から10月頃まで山地で見ることのできる、大型の美しい斑蝶(マダラチョウ)です。透明感のある浅葱(アサギ)色の翅が実にきれいです。


 アサギマダラは鳥のように渡りをするということで知られており、日本本土で羽化したものが夏から秋にかけて南西諸島、台湾へと渡り、南西諸島、台湾で羽化したものは春から夏にかけて日本本土に渡ります。鳥の渡りと異なり、アサギマダラは一世代で片道の渡りしかしません。少し前のニュース記事で、アサギマダラが山形の蔵王から八重山諸島まで2246キロの距離を渡り、これまでの記録を更新したというものがありました。この小さく華奢な体にそれほどの生命力が隠されていることなど、誰も簡単には想像できないでしょう。

 この写真のアサギマダラは今年の9月、運悪く、道半ばにして翅に致命的なダメージ(左翼の最も力のかかる太い翅脈の傷)を負っていたようで、渡りは続けられそうにもありませんでした。


P1000192s.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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無題
ズームレンズを付けて歩いていると、時と場合によって広角寄りで撮ったり望遠側で撮ったり。ふっと普段の生活も自分で距離を変えることで気持ちも変わるんだなぁと思いました。
写真のアサギマダラ、個体として見ると何となく悲しい気分になりますが、種という広角寄りで見ると、そうやって種の保存を図っているのかなぁとちょっと気持ちがおさまります。

来年もよろしくお願いします。どうぞ良いお年を!
naturing URL 2006/12/31(Sun)17:50:19 編集
Re:無題
広角寄りの視点ですか。確かにそうなんでしょうね。ひとつがいの生きものはひとつがいの子孫が残せれば、それで使命は果たしたことになるのでしょう。
今年は出来立てのホヤホヤの当ブログにおいで頂きありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。どうぞ良いお年をお迎え下さい。
【2007/01/01 01:58】
あけまして おめでとうございます
仕事で、よく「そんなの無駄だよ」という言葉を耳にしますが、生き物やその進化って、無駄こそが本質じゃないかと思うことがあります。渡りも、見方によってはリスクの高い無駄なのかもしれません。
その無駄のなかで命を落としてゆく個体もいますが、最終的には鳥に補食されたりスカベンジャーたちによって土へと戻され、結果として自然のなかでは無駄になることはありません。
自然って、すごく不思議なシステムだとあらためて感嘆してしまいます(^ ^

これからも楽しみにしています。
今年もよろしくお願いいたします♪
真神ゆ URL 2007/01/01(Mon)07:09:54 編集
あけまして おめでとうございます
あけましておめでとうございます。
よく「自然には無駄なんてものはない」とか「人生に無駄なんてものはない」とか言われますが、確かにその通りです。あるのは時間の経過であり、その間に起こったことは禍福含めて無駄にはなっていないように思えます。もっとも人生や人類の営みの中には「無駄」というより戦争や南北問題など「憎むべきもの」は随分と存在しますが・・・・。
今年はそれらをなくせないまでも減らす転換点になれば・・・・と祈っております。

【2007/01/01 11:28】
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