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花、鳥、風、月、虫・・・・森羅万象を
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 最初は蜂に見えました・・・・蜂への見事な擬態です。ヒメアトスカシバという蛾です。この仲間はスカシバガ科といって日本では39種ほど知られているそうですが、どれも蜂によく似ています。
 このヒメアトスカシバの幼虫はヘクソカズラの茎の中に巣食い、虫えいをつくります。070823

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 こんな場所だったらいるかも知れないと探してみたら、いました!いました!! ミナミカマバエです。

 5mmにも満たない大きさなので、ピント合わせがシビアです。何かを捕えて食べているシーンも撮りたいと思っていたら、意外にも死んだハエを食べていました。ハエを捕らえて殺したのではなく、最初から死んだものを食べているようでした。

 それにしてもミナミカマバエの前脚はカマキリの前脚と比べて、形も機能もそのままなんですね。070823

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 このウンカ、どこかで見たことがあると思ったら、赤塚不二夫の「天才バカボン」に登場するレレレのおじさんによく似ていますね。調べてみたらヒメトビウンカというそうですが、稲縞葉枯病の病原ウィルスを媒介する悪役です。070812

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 翅を畳むと、真ん中の○模様が目立つマダラウスバカゲロウです。コマダラウスバカゲロウという近縁種もいますが、コマダラウスバカゲロウの翅にはこんなにキレイな○印はありません。

 すり鉢状の巣をつくって小昆虫を捕らえるアリジゴク(ウスバカゲロウ類の幼虫)に近い仲間ですが、マダラウスバカゲロウ属の幼虫はすり鉢状の巣をつくらず、待ち伏せて小昆虫を捕食するようです。ネット上を探すとコマダラウスバカゲロウの幼虫の写真は多く見つかりますが、本種の幼虫の写真は余り多くありません。070802

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 リンゴツノエダシャクのオスですが、大きくて見栄えがするなかなか立派な蛾です。或るお寺の境内に続く隧道の中で見つけました。夜間、隧道に設置された電灯を目指して飛んできて、翌日まで居残っていたわけです。頭部を拡大してみると、実に複雑な触角をしています。
 オスはこの触角によってメスの出すフェロモンを嗅ぎつけ、その居場所を探り当てる訳ですから、なるほどよく発達した触角を持っているはずです。070814

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 PC上で何度も見ていたはずなのに気づきませんでした。ベッコウバチの仲間がクモを探しに来たものの、私のカメラに邪魔をされて立ち去るところを撮ったのだと思っていました。

 よく見ると1枚目の写真では、ハチのすぐ近くに小さな芋虫がおり、2枚目の写真では、その芋虫にハチが腹端を接触させています。寄生するにしては芋虫が小さすぎるようにも思われます。しかしさらによく見ると、この芋虫の尾端には黒い棒状の突起がありました。どうやらこれはスズメガの幼虫だったのです。合点がいきました。スズメガの幼虫ならこの寄生蜂の卵を親バチのサイズにまで育てられるだけのボリウムになるはずです。

 さてこのハチ、クモを狩るベッコウバチではなく寄生蜂だとするとヒメバチの仲間なんでしょうか?
 ・・・・ネット上で調べてすぐ解決はつきました。クロハラヒメバチといって、シモフリスズメやアゲハの幼虫に寄生するヒメバチに酷似しています。シモフリスズメの若齢幼虫をネット上で探せば、やはりこの芋虫に酷似しています。どうやら間違いなさそうです。クロハラヒメバチ、若しくはその近縁種が、おそらくシモフリスズメの若齢幼虫に卵を産み付けようとやって来たところの写真だということです。惜しむらくは卵そのものが写っていないことでしょう。

 リンク先でもあるハンマー56氏のブログではクロハラヒメバチがシモフリスズメの幼虫と遭遇したものの、産卵することなく立ち去ったという記事が載っていました。http://plaza.rakuten.co.jp/hammeratsannda/diary/200608010000/
 ハンマー56氏が撮影されたシモフリスズメの幼虫はこちらとは逆にかなり大きな幼虫でした。寧ろ幼虫は大きい方が寄生蜂にとっては都合良さそうに思えるのですが・・・・。070812

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 ナシケンモンというヤガ科の一種です。「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」によれば、幼虫はバラ科、アブラナ科、マメ科、タデ科、ヤナギ科、アオイ科、キク科、アヤメ科などを食べるそうですが、こうなるとなんでもアリですね。食べ物の好き嫌いの多い子に爪の垢でも煎じて飲ませましょうか、というくらいです。

 よく行く川の土手で、桜の木の幹に止まっていました。目の前にいるのに気づかなかったほどです。070815

▼桜の木の皮に紛れて上手に隠れていた。
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▼拡大すると翅の色模様も判った。
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 この頃、桑の木などではアメリカシロヒトリの幼虫が群れで糸を張って網巣をつくり、その中を占拠しているのをよく見かけるのですが、そんなところにもわざわざ訪問者はやってきます。

 最初はクサグモの巣にコアシナガバチが引っかかっているのかと勘違いしました。ところが実際は、アメリカシロヒトリの網巣に、コアシナガバチが複数、自分たちの子供に与える餌を求めてやって来たようです。

 コアシナガバチたちはアメリカシロヒトリの網巣の周辺で悪戦苦闘、モタモタしてはいましたが、そのうちアメリカシロヒトリの幼虫を肉団子にして、自分たちの巣へとテイク・アウトしていくことでしょう。070812

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 これもまた複雑な生き方をしているツリアブの仲間です。ドロバチ類を中心に約20種のハチの幼虫に寄生するのです。
 ドロバチ類といえば、そもそも狩人蜂であり、幼虫はその親の捕らえた獲物を食べて育ちます。このコウヤツリアブは、さらにこれらドロバチの幼虫に寄生するわけですから、玄人専門の詐欺師:クロサギのようでもあります。070802

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 昨日、トビナナフシを初めて見ました。

 トビナナフシの仲間は関東辺りでは、ニホントビナナフシ、ヤスマツトビナナフシ、シラキトビナナフシの3種が知られているようです。写真の種類は胸に赤茶の縦スジが入っているのでシラキトビナナフシということになります。ニホントビナナフシ、ヤスマツトビナナフシは本州、四国、九州、シラキトビナナフシは本州、四国に分布し、後者2つは山地性とされていますが、混生している地域もあり、分類の再考も必要だと言われています。

 ナナフシの仲間はメスだけで単為生殖を行うものが多く、トビナナフシの類もほぼ同様です。ところが琉球列島では有性生殖をしていることが多いようで、そこがまた実に不思議です。以前、つーさんのブログでナナフシの交尾の写真を拝見したときは驚かされました。

▼擬態に自信があるのか、撮影に邪魔な葉を動かしても逃げずにジッとしていた。070814
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 アジアイトトンボです。アジアに広く分布するためにこんな和名がついていますが、同様の理由で Ischnura asiatica という学名もあります。

 それにしてもトロピカルな色合いですね。性別、成熟度によって、色がかなり違います。メスの未成熟個体は赤いですし、オスはこんなに色彩豊かでトロピカルな雰囲気満点です。

 アオモンイトトンボに似ていますが、一回り小さく、日本最小のイトトンボ属であるそうです。070812

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 どちらも種までは同定できませんが、幼虫の方はおそらくムラサキシジミ、アリの方はアミメアリあたりだと思われます。複数種のシジミチョウ類の幼虫は蜜腺からアリを誘う物質を分泌して与え、その代わり、アリに外敵から守ってもらう、という持ちつ持たれつの共生関係をつくっているのはよく知られるところです。070812

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 甲虫目・ナガヒラタムシ亜目に属します。ナガヒラタムシ亜目は始原亜目ともいわれる非常に原始的な甲虫の仲間で、古生代・二畳紀の地層からも化石が見つかります。ナガヒラタムシ亜目の昆虫は日本には4種しかいません。

▼頭上のクモの糸を鬱陶しく感じるのか、得意のポーズでじっと休んでいるナガヒラタムシ。070614
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▼触角は11節。基部から1節めは他より太め、2節めは他よりずっと短い。070807
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 一つの網の中にアシナガグモと銀色の小さなクモがいました。どうやらイソウロウグモの仲間のようです。

 イソウロウグモの仲間は他のクモの網に入り込んで、おこぼれの獲物や網の主が食べないような小さな虫などを食べて生活しますが、イソウロウグモの種類によっては、脱皮や交接で油断している網主まで襲って食べてしまうことがあります。

 さて自宅に戻って調べてみると、シロカネイソウロウグモといって、ジョロウグモ、オニグモなどの網巣に居候することが多い種類のようです。アシナガグモの網にいたのはやや珍しいケースでしょうか。手持ちの図鑑にはシロカネイソウロウグモが網主まで襲うとは記載されていませんが、ジョロウグモやオニグモなどの網主はシロカネイソウロウグモより圧倒的に大きいからかも知れません。この写真の網主であるアシナガグモとはそこまでの体格差はありませんから、今後どうなってしまうかは保証の限りではなさそうですね。070807

▼一つの網の中で対峙するアシナガグモとシロカネイソウロウグモ。
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▼シロカネイソウロウグモの腹部は横から見ると帽子のような形をしている。
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▼網主のアシナガグモ。水辺にもよく水平円網を張る。
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 オビガの記事に寄せて頂いたnaturingさんのコメントより気を良くして、今日はマルカメムシの幼虫と成虫です。

 マルカメムシはクズなどの葉上で普通に見られる小さなカメムシですが、一見したところ、体高といい、隠れている後翅といい、半翅目というより甲虫目に見えるほどです。

 ネット上で探すと、マルカメムシの共生細菌に関する興味深い記事が見つかりました。
http://column.odokon.org/archives/2007/0802_171507.php
人間の体内でも多くの共生生物が知られていますが、やはり生物の世界は密接に絡んだジグゾーパズル以上ですね。

▼まずマルカメムシの成虫。これを初めて見た人がカメムシの仲間だと思うだろうか?070722
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▼これはマルカメムシの幼虫。これを初めて見た人がマルカメムシの幼虫だと思うだろうか?070807
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▼マルカメムシに近縁のタデマルカメムシ。全身真っ黒だが、淡黄色の紋が1対ある。左右の複眼は赤い。070522
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 実に迫力のある蛾です。

 左右の前翅に1対ある「目玉模様」ならぬ「巴模様」が特徴的で、近縁種もいくつかあるようですが、その中でもこのハグルマトモエが一番鮮やかな模様に思えます。

 写真の個体は後翅が破れ気味ですが、オドロオドロシイ雰囲気は満点ですね。070807

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 先日、近所で捕まえたニホンヤモリを暫くプラケースに留めておくことにしました。

 そのヤモリの顔をクローズアップしてみると、虹彩には模様があります。この虹彩の模様は個体によって異なるので、人間の場合と同様、個体識別に利用できます。いわゆる「アイプリント」というヤツです。

 さらに虹彩の穴が不思議な形をしています。波を打ったような形で、瞳孔の幅がグッと狭まった時は4つの穴が残る形状をしています。このような虹彩をもつのはヤモリの仲間全てではないようで、巷で人気のヒョウモントカゲモドキなどの瞳孔はただ細くなるだけのようです。

 瞳孔の幅が極限まで狭まると穴が4つになることの理由を以下のように説明してある文献がありました。~被写界深度を広げるためには小さい瞳孔が必要だが、瞳孔が4つあるために明るさは4倍となる。つまり、より暗い場所で被写界深度を深くし得る~と。初めてその文献を読んだ時はなるほど、と思いましたが、あとでその説明には少し無理があるような気がしました。何故かといえば、小さい4つの瞳孔から得られた画像が果たして同じものになり得るか否か、という点に疑問を感じたからです。とすると、ヤモリは如何なる理由でこのような波形の瞳孔をしているのでしょうか?070806

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 昨年の秋にオビガの成虫を撮りました。061005

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 そして今年、そのオビガの幼虫を撮ることが出来ました。

 日本に分布しているオビガ科の仲間は1種のみ、スイカズラ科のスイカズラ、ハコネウツギなどを幼虫の食餌植物として、年2化で発生します。

 この幼虫、毛が長いので見ているだけで痒くなる気がしますが、毒はありません。写真に撮ろうとして止まっている小枝の先をつまんで引き寄せたところ、体を激しく左右に振りました。幼虫の大きなリアクションにこちらも一瞬たじろぎますが、それではこの幼虫の思う壺のようです。070802

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 東秩父で見つけたマイマイカブリと思しき幼虫です。
 マイマイカブリは樹液に集まったりもしますが、動物性蛋白質を摂ることの方が多いようです。特にカタツムリを餌にすることが多く、カタツムリの殻に頭を突っ込み、消化液で中身を溶かして食べるのです。マイマイとはカタツムリのことですが、カブリというのは食べている時に「殻を被る」からという説と「かぶりつく」の一部という説とあるようです。
 マイマイカブリは日本固有種ですが、後翅が退化しているために地理的隔離が起きており、日本の中だけでいくつもの亜種に分かれます。この写真の幼虫は関東ですから、亜種ヒメマイマイカブリということになりそうです。070802

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 S県民の森で撮ったザトウムシの仲間です。ザトウムシの仲間はスカベンジャー(森の掃除屋さん)で、虫の死体などを漁っているのが普通です。この個体もコオロギか何かの頭をぶら下げています。面白いのはザトウムシの背中に一本の角が生えていることです。他にも背中に角を生やした仲間は複数いるのですが、これまた何の役に立っているのか、私には不明です。まさか、この方が格好がいいから、という理由でもないでしょうね。070802

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 遠くから見たら「毛虫」に見えました。写真に撮ると、体から飛び出ているのは「毛」ではなくて「長い疣」でした。改めて見直してみると、ナマコやウミウシなどの海産動物のような感じさえする造形です。はて頭部の形を見ればハバチの幼虫のようで、結果、オオコシアカハバチであることが判りました。

 それにしてもハグロハバチの幼虫がこのポーズをする場合、鳥の糞のように見えるのですが、オオコシアカハバチの場合、何に見せようと言うのでしょうか?070802

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 naturingさんより情報を頂き、私も早速エゴノキの下に行ってみました。ちょうど今の季節、エゴノキの実が沢山なり下がっていて、そこかしこの実にエゴヒゲナガゾウムシが止まっていて穴を穿っています。ある実にはメス1匹が、ある実にはオス・メスのカップルが、ある実にはメス1匹とオス2匹が、・・・・というように今が繁殖期の旬なのです。

 面白かったのは、1匹のメスをめぐってオス2匹が争っている状況を見たときのことです。一方のオスがドスン!ともう一方のオスに体当たりしました。体当たりを食らったオスの方はエゴノキの実の上から真っ逆さまに落ちていき・・・・落ちていく途中、翅を広げて飛んでいったかどうかまでは分かりませんでしたが。虫の世界もなかなか厳しいようです。070802

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 ナガカメムシ科の一種、スコットヒョウタンナガカメムシにも色模様は似ていますが、もう少し細長い感じで、体形からいえばおそらくホソナガカメムシの一種だろうと思われます。同じ花穂の上で交尾している個体が他にも複数組見られました。ヒゲナガカメムシのように太い前脚と、さらに長い体が印象的です。070718

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 随分と凹凸の激しい体つきです。マダラアシゾウムシという名前の通り、脚は斑模様が目立ちますが、体の方はもっと激しく凸凹しています。

 一方で・・・・木彫りのマリオネットのようにも見えます。070620

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 川の土手に生えているオニグルミにキタテハが3匹ほど集まっていました。
 ゴマダラチョウを見かけたのと同じ土手です。その辺りのオニグルミの木たちはまだ若い細い木が多いのですが、樹液が出ている場所にはノコギリクワガタやらシロテンハナムグリやらが集まってきます。土手をウォーキングしている人たちはそれを知っているのかいないのか分かりませんが、真昼間でも虫たちの姿をよく見かけるのです。

 キタテハは北海道から九州、大陸にも分布します。年2~3化で、写真の個体は夏型です。幼虫の食草はカナムグラですから、雑草の生えた川原のような場所があれば、普通に生息できるはずなのですが、最近は数が減ったような気もします。070722

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自己紹介:
最近になって再び、季節の風景や生きものを求めて自然の中に出かけることが多くなりました。

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