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花、鳥、風、月、虫・・・・森羅万象を
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 まだまだ寒いこの季節ですが、こんな蛾を見つけました。調べてみると、どうやらシロテンエダシャクのようです。「みんなで作る蛾~」によれば出現期は3~5月と記されていましたが、撮影された写真には2月のものも多く、今の時期でもおかしくありません。幼虫期の食餌植物はブナ科クリ、バラ科リンゴなどとありましたので、他の多くの蛾と同様に融通の利く食性ですね。090301

▼本当の真冬というより節分過ぎた頃から見られるので、春が近づいている萌しといえるか。

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 昨秋の記事に載せたジャコウアゲハの蛹 http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/734/ の続報です。2つのうちの1つは、野鳥の餌になってしまったようで、だいぶ前に中身がなくなって蛹のカラだけが残っているのを見つけました。もう1つの方は順調に時を過ごしているかのように見えたのですが、蛹の付いている柵が老朽化のため取り壊されることになり、工事が始まっているのです。工事の人たちがこれに気遣ってくれることも期待できないので、私が保護することにしました。

 傷つけないように上手くやることが必要です。まずカッターを使って出来るだけ蛹本体やそれを固定している糸などを多く残すこと、外した蛹を出来るだけ本来の姿勢に近づけて接着剤などを用いて、樹木や建築物などに再び固定してやることなどに注意しながら作業することにしました。

 途中経過は以下の写真のようですが、さてさて無事に羽化してくれるでしょうか?090219

▼蛹の胸の辺りに糸が2本絡んでいるのだが、カッターで切ってしまったため、繊維を接着して延長したところ。

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▼とりあえずダンボールに以前の姿勢と同じように接着してみたところ。

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 昨春と同様に川縁に生えるヤナギの小枝についていました。ヤナギイネゾウモドキかその近縁種と思われます。暖かい日には活発になりますが、この日は寒かったのでご覧のようにヤナギの花にしがみついて動きません。そう考えてみるとこの虫、真冬はどこにいたのでしょう?同じようにヤナギの蕾にくっついていたのでしょうか?それとも全く別の越冬場所があるのでしょうか?090218
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/508/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/495/

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 桑の木で見つけた真っ白な繭です。同じ木に数個付いていました。クワゴを何度か見かけていますので、クワゴの繭だと思うのですが、今ひとつ自信がありません。

 子供の頃に飼ったことのあるクワゴの繭は、これより一回り小さくもう少し黄色っぽい繭だったような記憶があります。写真のものが本当のクワゴのものだとすると、子供の頃に飼っていた幼虫は一体、何の幼虫だったのか? 当時の幼虫の色と形はクワゴによく似ていたような印象ですが、終齢幼虫の大きさが当時のヤツの方が小さかったような・・・・。 別種か? 単なる栄養不良か?090108

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 埼玉県中部にて昨年の晩秋に採集しました。既に親蜂のいない空き巣です。巣の形状から調べてみると、コアシナガバチの巣のようですが、なかなか大きく立派な代物です。

 正月に縁起物で食べる蓮(はちす)、すなわち蓮根には穴が開いていて、しっかり先への見通しが利きますが、本物の蜂巣は奥が塞がっていますから、向こう側が見えるということはありません。現実も簡単に見通しが利くなんてことは、やはりないのでしょうね。081229

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 以前紹介したデーニッツハエトリ http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/723/ は♀でしたが、こちらは♂です。♀とは違ってやや華奢な印象を受けます。撮影したのは2ヵ月前になりますから、今頃はどうなっていることでしょうか? ハエトリグモの越冬形態はどうなっているのか興味も湧きますが、寒くなっても見かける種類もあるようですし、春から成体を見る種類もありますから、越冬形態は意外とバラバラなのかも知れません。081022

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 ヨコヅナサシガメの幼虫たちですが、寒いからでしょうか、おしくらまんじゅう状態です。小さな変温動物である昆虫がおしくらまんじゅうをして寒さを防ぐことができるものなのでしょうか? 殆ど無意味に思えるのですが、暖かい日には離れて歩き回ったりするところを見ると、やはり何かの足しにはなっているようです。
 ひょっとするとこんな風に考えるべきでしょうか? ある限界までは寄り添う意味があるが、それ以上に寒くなると身動きできなくなって、結果として寄り添ったままで固まってしまう、と。081208

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 先日、自宅の中で痩せたハエトリグモを見つけました。以前にも載せたことのあるアダンソンハエトリの♂でした。さらにもう少し前にミスジハエトリの♂の写真を撮っていたのですが、調べてみると意外なことが分かりました。ミスジハエトリもアダンソンハエトリもどちらも屋内に見られる種だが、分布が重なっている地方ではミスジハエトリが屋外に締め出されるとのこと。私の住んでいる埼玉県南ではまさにそのような事態になっているのでしょうか。アダンソンハエトリがやや温暖な地域を好む性質があるようですが、昨今の温暖化とともに北進し、ミスジハエトリの生息域を脅かしているようです。

▼アダンソンハエトリ♂。追う者。部屋の中も餌不足か痩せ細ってきている。081125

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▼ミスジハエトリ♂の背中。追われる者。081027

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▼ミスジハエトリ♂。顔はオレンジが目立って華やか。081027

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 このところ寒さが本格的になってきていますが、日中よく晴れた陽だまりにはまだカナヘビが日光浴をしていることがあります。そろそろ冬眠の季節だと思いますが・・・・。081126

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 いわゆる糞虫の仲間であり、自然界の掃除屋の一人です。

 アスファルトの上をよろよろ歩いていたので、クルマに轢かれては可哀相だと思い、移動させてやることにしました。そうは言っても流石に手掴みにはしたくなく(笑)、小枝を使って追い立てると・・・・脚を突っ張って転がったまま。死んだフリを止めて動けばいいものを、かなり意固地なヤツです。081113

▼擬死の状態。

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▼背側はこんな感じ。この体勢でも動こうとはしなかった。

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 スズメガの幼虫は、どれも体の後端に角が付いているのですが、この尾角はその中でも立派で特異な方に入りそうです。以前は寄生されてしまった個体を紹介したことがありますが、http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/324/ こちらはまだ元気なようです。

 この角と同様に疣の付いた尾角を持つスズメガの幼虫といえば、メンガタスズメやクロメンガタスズメなどがありますが、これらの幼虫の尾角は疣があることに加えてS字状に屈曲しています。てふてふさんのブログで少し前にクロメンガタスズメが紹介されていましたが、次はそんなヤツを見つけてみたいものです。オマケにクロメンガタスズメの成虫は、映画「羊たちの沈黙」のポスターでも有名なドクロの模様のあるあのスズメガです。081022

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 翅のデザインが独特で、まるでカッターで切り出したような鋭角的な形をしています。

 また幼虫の食餌植物はクスノキだそうで、防虫剤である樟脳の臭いのする葉を食べる虫が意外といるものだと感心しました。メジャーなところではアオスジアゲハの幼虫もクスノキノ葉を食べますが、「蓼食う虫も好き好き」とはよく言ったものです。もっともこの場合はクスノキですが・・・・。081022

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 自宅の庭でピンポンマム(キク科)の花に止まっている繊細で美しいカスミカメムシを1匹見つけました。カスミカメムシの仲間は過去に何回か紹介していますが、緑色でカスミカメの仲間のようだから、「ミドリカスミカメ」なんていう名前だろうかなどと検索をしてみると、「ウスモンミドリカスミカメ」というカスミカメムシが見つかりました。どうやら殆ど当たりのようです。淡いグリーンが美しい色でしたが、個体差が大きいようで、かなり褐色味の強いものまであって色彩変異が大きいようです。081027

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 最後にジャコウアゲハを見たのはいったい何年前でしたか・・・・。

 小学校の高学年の頃、蝶好きの友人につき合って捕虫網を振ったことがあります。そのとき捕らえたジャコウアゲハのあの独特の香りは言いようのない魅惑でした。

 その後もジャコウアゲハを見ることは何度もあったと思いますが、いつ頃まで意識して見ていたか・・・・。

 写真はジャコウアゲハの蛹「お菊虫」です。樹脂か磁器のように妙にツヤがあって、工芸品のような趣きです。蛹になっても成虫になれない個体も少なくなく、まだ安心は出来ませんが、是非ともあの美しい姿と芳しい香りで我々を楽しませて欲しいものです。081022

▼雨風を凌げるとも思えない場所。冷たい雨に打たれ、寒風に晒されても大丈夫なのだろうか?

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▼蛹を固定している黒っぽい糸も見える。幼虫が蛹化し、自らの体を器用に括り付けるときの姿も見てみたいものだ。

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追記:このジャコウアゲハも絶滅危惧種としてリストしている都道府県が多いらしいのです。非常に嘆かわしい事態ですが・・・・。
 トゲサシガメを見つけた直後です。ベッコウバチの仲間がコモリグモの一種を運んでいました。秋もだいぶ進んで涼しいことも多いのですが、そんな時期でもクモを狩るハチがいることに驚きます。ハチの方はせいぜい1.5cmといったところでしたが、クモの方がまだ一回り大きい感じですね。081022

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訂正:申し訳ありません。
 どうやら科のレベルまで違う、大間違いのようです。当初、ナカノテングスケバとしてきましたが、どうにもテングスケバの類と雰囲気が違うので、調べ直してみたら・・・・テラウチウンカということになりました。こんな特異な鼻面が他にいるとは思いませんでした。
 ナカノテングスケバと同様にイネ科植物によるようですが、私が見たのはエノキの葉の上でした。081022

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 これは見事なサシガメでした。私も実物を初めて見ました。ネット上で調べてみれば埼玉県では準絶滅危惧種になっています。埼玉県のレッドデータブック2008に拠ると県南では田島ヶ原で古い記録があるとかで、後は県中部とか西部の記録ばかりのようです。ならば、私が見た県南のトゲサシガメは久しぶりの記録ということになるのでしょうかね。

 タケウチトゲアワフキの時もそうでしたが、http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/573/  意外と昆虫を見ている人って少ないものなのかも知れません。そういえば県南のタケウチトゲアワフキについても県の自然環境課に報告してみたのですが、それ以降その扱いについては梨のつぶて。どうしちゃったんでしょうかね?081022

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 久しぶりに見たような気がします。

 ネコハエトリはもっと早い時期、初夏の頃によく見かける印象がありますが、手元の図鑑で見ても、成体の出現期は4~8月とのこと。既に10月ですから、このネコハエトリは随分と遅い時期に存在していることになります。

 彼女は次世代の卵を育てたのでしょうか? もしもそうだとすると今はもう余生なのでしょうか? こういう小さな生きものの余生というのも不思議な気がします。081015

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 よく行くトンネルの中で見つけたオオシロカネグモです。

 アシナガグモ科に属するこのクモの腹部は黄色と緑色の模様で彩られる美しいものですが、黒っぽい縦条は刺激して興奮させると、見る間に太く変化します。この辺りの色素細胞は活発なようです。

 このトンネルは以前も紹介したように、蛾がよく集まってきます。きっとこの蜘蛛はそれらの蛾を糧にして育ったのでしょうね。081013

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 一昨日、夜の散歩をしていて見つけた子ヤモリです。捕まえるとき、キュッと鳴きました。大きさからいって、生まれてそれほど経っていないようです。おそらく夏以降に生まれたのではないでしょうか。

 同じ場所で同じくらいの子ヤモリをさらに一匹見つけました。ヤモリは卵を2個産みますが、近所で孵ってそのまま2匹とも居ついたのかな、と想像してみました。ヤモリは2個の卵が雌雄であるそうなので、これまたオスとメスの兄妹か、姉弟かだったのでしょうか。

 餌をやりつつ、2日間だけ手元においておきました。撮影後、自宅の外壁に放してあげました。棲みついてくれますかどうか・・・・。081014

▼ポリ袋に入って頂いて、腹側から1枚。

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▼10円玉と大きさ比べ。私のPCのディスプレイでは10円玉はちょうど実物大。

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追記:カナヘビの生まれたてはこちらをどうぞ。 http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/332/
 非常に美しいハエトリグモです。私が見る機会はそれほど多くありませんが、見ると嬉しくなるハエトリグモです。

 それにしてもデーニッツって? 学名が「Plexippoides doenitzi」なので、その学名の小種名から来ているのは確かなのでしょうが、その「doenitzi」がそもそも何なのですかね?・・・・081006

▼雨上がりに林地を囲ったロープの上で見つけた。

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 最近、お茶の花が咲いていますが、この日は雨上がりのせいか、夕方でもいろいろな虫がやって来ました。ホシホウジャクも見かけたのですが、すばしっこくて写真を撮らせてはくれませんでした。スズメバチも花に来たというより葉の上で、私の撮影を邪魔するように止まっていました。そして、やってくる虫の中で非常に多かったのが、ミツバチです。腹の色が明るいのでセイヨウミツバチのようです。081006

▼花粉に塗れた姿で飛び去ろうというところ。

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 サクラの木でヒロヘリアオイラガ http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/317/ の幼虫を幾匹も見つけたのですが、同時にヨコヅナサシガメの幼虫集団を見つけました。中にはヨコヅナサシガメの餌食にされているヒロヘリアオイラガも結構いて、いずれ駆逐されてしまうのだろうと思われました。

 犠牲になっているヒロヘリアオイラガの体を見てみると、黒く変色しています。1枚目がヒロヘリアオイラガ本来の色ですから、どれほど変色しているかがよく分かります。以前、ヨコヅナサシガメは何か毒素か消化酵素のようなものを獲物に注入しているようだ、http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/16/ と書いたことがありましたが、いったいどんなものなんでしょうね。080928

▼本来、ヒロヘリアオイラガ幼虫はこのくらい鮮やかな緑色をしているのだが・・・・。

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▼ストローのような口器だけで獲物を吊り下げている。口器の先が「かえし」のような構造を持っているのかも知れない。

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▼3匹の集団が襲う。ヨコヅナサシガメ自体は歩くのが余り速くないが、集団で追い詰めれば、かなり動きの速い昆虫でも捕まりそうである。このヒロヘリアオイラガは歩くのが速くないので、ヨコヅナサシガメのいい鴨になってしまう。

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 おそらくこのまま越冬することになるであろうヨコヅナサシガメの幼虫集団を見つけました。場所はよく行くS川の土手です。その土手に生えている大きな桜の幹の洞にまとまっていました。中には真っ赤な個体も見ることが出来ましたが、これは脱皮したばかりの、まだ黒くなるべきところが黒くなっていない状態のものです。昨年、自宅で5匹のヨコヅナサシガメを飼っていたときも脱皮を見るタイミングを逸していたのですから、偶然というのは面白いものです。080928

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 ビロウドハマキは以前から見たいと思っていた蛾ですが、よく行くフィールドでいきなり交尾をしているペアに遭遇です。おかげさまで♂も♀もいっぺんに見ることが出来ました。

 よく見ると翅の雰囲気が微妙に違います。一方が色が濃く、一方が色が薄めです。色の濃い方が体がやや小さくて、触角も発達している感じです。こちらが♂なのだろうと予想して確認してみると、やはりそのようです。それにしても美しくて派手な蛾です。自然界でこんなに目立つメリットがどれほどあるのでしょうね。

 それからこの蛾は夏と秋、年に2化するそうですが、興味深いことに夏と秋で幼虫の食餌植物を替える、つまり親が卵を産み付ける植物を替えるらしいのです。夏はカエデ、秋は常緑のカシやツバキなどに産卵するそうです。幼虫は数枚の葉を綴り合せた巣の中で越冬するそうですから、秋は常緑樹に卵を産みつけるのが都合がいいわけですね。080928

▼派手なコメツキムシのような形にも見える。

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▼こちらは♂の顔。

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広く、浅く・・・・
自己紹介:
最近になって再び、季節の風景や生きものを求めて自然の中に出かけることが多くなりました。

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Canon S3IS/Canon S5IS/Panasonic FX07/RICOH R5/RICOH CX1
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