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花、鳥、風、月、虫・・・・森羅万象を
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 今までもときどき歩いていた場所なのに、その存在に気づきませんでした。
・・・・昨日見つけたヤブツバキの大木です。花期のピークは過ぎているかも知れませんが、10m以上ありそうな大木です。余り太くはないものの、これほどの高さやボリュームのある枝振りのツバキを、実際に見たのは初めてかも知れません。080310

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 疲労の蓄積と花粉症の悪化とで、残念ながら今日はフィールドに出るのを止めました。

 先日撮ったマンサクの花を載せます。マンサクの花はかなり品種が多いそうで、写真のものは何という品種なのかは判りませんが、ひと目見てマンサクと判る姿かたちをしています。背景の枝に赤く咲いているのも別の品種のマンサクのようでしたが、こちらの黄色の方がマンサクらしい気がします。

 マンサクは「まず咲く」に由来するそうですが、確かに春になると一、二を競って咲き始めますよね。080301

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 言わずと知れた春の花ヒメオドリコソウです。ただこれもヨーロッパ原産の帰化植物で、日本では明治26年に初めて記録されたとか。私の持っている図鑑には関東や信州では雑草化していると書かれていますが、他の地方では意外にまだ雑草化していないのでしょうか?080301

▼地面すれすれからヒメオドリコソウを見上げてみた。まるで小さな虫になった気分である。

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 まだまだ寒い日が続きますが、私のよく行くフィールドでは先日すでに梅が咲いていて、ところによっては満開の梅まで見かけました。やはりその場所の日当たり、サーカディアンリズムの個体差などで、ずいぶんと開花の時期は異なるものだと実感しました。080227

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 枯れたヘクソカズラを見かけました。まだ実が残っていますが、見た感じではかなり乾燥しているようです。こんな状態ならもう臭わないのか、と気になって手に取ってみましたが、ほんの少量の汁とともにやはり臭いがありました。枯れてもヘクソカズラです(笑)。

 先日、オカチョウジガイは右巻きという話をしましたが、http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/479/さて、ヘクソカズラは右巻き、左巻き、どちらになるでしょうか?
 巻き方が決まっていない植物もあるそうなので、私の写真1枚だけでは判断できないのですが、これによれば左巻きということになります。ネット上で調べるとやはり左巻きのようですね。
 この左巻きというのは巻貝と同様、生長して伸びていく方向について左に(反時計回りに)巻いていくという意味です。かつて蔓植物が巻きついている対象を右手で掴んだとき、親指の指す方向に伸びている植物を「右巻き」とした時代がありました。ここではそれを「右手巻き」と呼んで区別したいと思います。080227

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 名前だけは聞いたことがありました。変わった実だなと思って拾って帰って調べたら、ムクロジでした。

 黄色の皮の中に黒い硬い種が入っています。この黒い種は昔、羽子板のツクバネに使ったものだそうです。また黄色い皮の方は水に入れると泡が立ち易くなるので、洗濯に使ったのだとか。いろいろと使い道の多い実なのでした(笑)。

▼外見はこんな感じ。080124

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▼黄色い皮を切って、中を覗くと黒い種が。080220

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▼ちょっと悪戯してコップの水に入れて振ってみた。ビールの泡ではない。080220

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 冬の初め頃、イタドリにはまだまだ種がたくさん付いていたのですが、冬の木枯らしに飛ばされてしまったようで、1月末に見たときはかなり減っていました。080131

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 残っている種をひと摑みして息を吹くと、パーッと飛びます。とてもよく風に乗ります。形が面白いので、ちょっと集めて整列させてみました。

▼種には翼が付いている。なかなか洒落た造りだ。080220

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▼すぐ隣にあったので黒っぽいイタドリの種だと思い込んでしまったが、ギシギシかスイバの種であるようだ。ふにょさんから御指摘を頂き、面目ない。こちらも同じタデ科で、翼は小さいが、やはり風に乗る。080220

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 先日、埼玉県中央部の丘陵地にある雑木林で見つけたキノコを調べてみたら、どうやらエゴノキタケといわれるキノコのようです。傘の表は霊芝ともいわれるマンネンタケやマゴジャクシほどではありませんが、かなりカラフルな印象です。そして傘の裏は迷路状の深いヒダが刻まれています。エゴノキタケの名の通り、エゴノキの枯木にしか生えず、日本固有の種です。080210

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 雑木林の陽だまりではもうドングリが朽木の上で芽吹いていました。さてこのドングリ、将来はどんな木になるのでしょうか? 既に帽子も失くしてしまったようですし、この微妙な曲率のカーブからだけでは私には判りません(笑)。080214

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 クスノキの葉を裏から観察すると、葉柄から葉脈になって最初の左右への枝分かれの基部に小さな穴が1つずつ開いています。これは「ダニポケット」といわれ、内部には非常に小さなフシダニが棲みついていることがあります。また何かの昆虫の卵が産み付けられていることもあるということです。
 日本でダニポケットを持つのはクスノキだけですが、クスノキにはなぜダニポケットがあるのか、ポケットの中のフシダニはどんな働きをしているのでしょうか?
 Wikiで調べたら出てきました。・・・・ダニポケットの中に小さなフシダニを飼っておき、増えすぎたフシダニを葉上で生活する捕食性のダニの餌に供します。そうして捕食性のダニを一定数維持し、病害を撒き散らすフシダニの駆除に利用しているのだそうです。どうやって調べたのか、恐ろしい限りです。080124

▼葉裏に小さな穴が2つ。ダニは小さ過ぎて撮れていないか、留守か。

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 ドライフラワーのような不思議な実は、ナツツバキのものです。宮城県以南に分布し、夏に白い花を咲かせます。この頃はもうこんな枯れた実が枝についているだけですが、木の幹には特徴があり、樹皮が剥げ、サルスベリのようなつるつるとした質感をもっています。080116

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 モチノキ科モチノキ属のクロガネモチです。モチノキとは「とりもち」のもちに由来し、樹皮を腐らせると、とりもちを作ることができますが、このクロガネモチからも質は良くないものの、とりもちを作ることができます。クロガネモチのくろがねというのは漢字で書けば「鉄」で、こちらは若芽が黒ずんでいること、または葉を乾燥させると黒くなることに由来するといわれます。鉄という厳つい名前からは、赤い実のなることが想像し難いですね。関東以西に分布し、雌雄異株です。080113

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 ハナミズキは、北米原産のミズキ科の樹木でアメリカヤマボウシともいいます。一青窈の歌のタイトルにもあるので有名かも知れませんが、若い人の中には名前は知っていても実際の植物の方を知らないという人もいるかも知れません。
 また大正時代に東京からワシントンD.C.にサクラを贈った返礼として贈られたという有名な話も実際の花の美しさも知っているが、春に花を見たきりでその存在を1年間忘れてしまうという人も多いかも知れません。
 実は私も今の時期のハナミズキの木を見て「この木はさて何の木だったろう?」と思ってしまったクチです(笑)。冬芽がまるで日本の橋の欄干にある擬宝珠(ぎぼし)のように見えるのが、面白い特徴ですね。071212

▼たくさんの擬宝珠(ぎぼし)のような冬芽。

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 いわずと知れたヒイラギナンテンです。葉がヒイラギに似て、実がナンテンに似ているのでついた名ですが、ヒイラギ(モクセイ科)とは違う仲間で、ナンテンと同じメギ科です。ただナンテンともそれほど似ていないのは、ちょうど後に紅葉しているナンテンと比べれば一目瞭然です。

 ヒイラギナンテンはアジア大陸原産で春の花というイメージがありますが、これを撮影したのは12月上旬です。疑問に思ってネット上で調べてみると、これはセイヨウヒイラギナンテンの園芸品種「チャリティー」と言われているものによく似ています。花期もセイヨウヒイラギナンテンは11月~1月と普通のヒイラギナンテンよりもだいぶ早く、撮影時期と一致します。メギ科のmahonia属はアジア大陸から北アメリカ大陸にかけて分布しているそうですから、この起源はアメリカ生まれかも知れませんね。071207

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 花にも霜は降ります。植物によっては完全に霜にやられてしまうのに、冬でも咲いている花というのは随分と強いものです。霜に耐えながら健気に花を咲かせる様子は何とも言えず風情のある様子です。

 今日一日で2007年も終わります。皆さん、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

▼オニノゲシの花がいくつも咲いている。霜はびっしり・・・・。071122

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▼ホトケノザも晩秋には咲き始め、来春まで咲いている。霜との相性はいいかも。071122

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 紅葉が美しいニシキギですが、少しマユミに似た実には毒が含まれていて「虱殺し」の異名があります。つまり虱の駆除に使えるような毒であるということですね。とは言ってもニシキギの小枝にはコルク質の翼が発達しており、これを目印に見分ければそうそう見間違えるものでもありません。071205

▼独特の赤さ。

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▼翼のついた枝。私が昔、つけたあだ名は「プロペラの木」。枝先を見ると、もうすで春の準備を始めている。

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 秋に芽吹いて冬を越し、翌年にタネをつくって枯れる草本植物を「越年草」あるいは「冬型1年草」といいます。小学生の頃、理科の時間に育てる植物は、アサガオもヘチマもヒマワリも春に種をまいて、秋には枯れてしまう「夏型1年草」ですから、冬型1年草っていってもピンとこない人もいるかも知れません。でもよくよく考えてみれば、農作物には秋に作付けして、冬から春に収穫するなんてものもありますから、野生の植物にそういったものがあっても不思議ではありません。

 さて、写真の植物は冬型1年草の一つである、ヤエムグラです。ヤエムグラは、古い時代に大陸からやってきた史前帰化植物だと言われています。秋に芽吹いてきた輪生の葉はまだ丸みを帯びており、霜が降るとまるで霜の花のように見えます。071122

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 小春日和だったこの日に満開のロウバイを見つけました。ずいぶんと早いものです。

 ・・・・それにつけてもロウバイの香りはいい香りです。これからまだまだ冬は寒くなりますが、冬にこんな花が咲くのは神様の粋な計らいなのかも知れません。071212

 昨冬のロウバイはこちら→http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/28/

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 もう散ってしまってないかも知れませんが、先日なかなか綺麗な紅葉を2種類見つけました。ところがどちらも欧米風な感じはしても日本的な感じがしません。どうしてか考えてみると、どちらも葉が厚手であり表面に艶があるからですね。071122

▼こちらトウカエデの紅葉。

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▼こちらはモミジバフウの紅葉。

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▼これはモミジバフウの奇妙な実。紅葉した葉とともに。

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 イチョウの黄葉、落葉というのは街路樹などの中でも遅い方に入ると思いますが、私のよく通る土手沿いの道にも1本のイチョウの木があって、12月5日に行った時にはもうすっかり黄葉し、落葉もかなり進んでいました。風でも吹かなければ道一面が黄色い絨毯です。071205

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 この日は天気が悪く、気温の上がらない寒い日でしたが、雨に濡れた紅葉の美しさはまた晴れた日とは別の美しさがありました。071130

▼紅葉の美しい植物の中でもドウダンツツジは比類がない。

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▼キンシバイも水滴を弾いて輝いていた。

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 私のよく行くフィールドではときどき山椒の畑を見かけます。1m足らずの若木が畝に沿ってきれいに植えられているのですが、寡聞にして何のために山椒の畑をつくっているのかを知りません。和風のスパイスとして欠かせない実を採るためか、それとも食用になる山椒の芽を春先に採るためか、それとも庭木とするためか。一面の畑から全て抜いて絡げてあったのを見た覚えがありますが、こうなると尚更不明です。

 写真は昨日の朝、霜が沢山降りたサンショウの畑です。071205

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 埼玉県南の見沼代用水沿いには川口自然公園、見沼自然公園という2つの自然公園があります。これらの自然公園にはメタセコイアとラクウショウという2種類のよく似た針葉樹が植えられています。
 メタセコイアは以前、冬に枝下ろしされた樹形を載せたことがあります。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/77/ 曙杉とも言われ、アジア大陸原産の生きている化石植物として有名です。
 一方のラクウショウは沼杉とも言われ、気根(呼吸根)を持つ独特の姿で、北アメリカ大陸原産の植物です。

 よく似てはいるのですが、遠くから見ると樹形はメタセコイアの方がスーッと高く、ラクウショウの方がややバラけた感じです。またメタセコイアの葉はややごつくて対生、ラクウショウのそれは少し繊細で互生です。メタセコイアの樹皮はラクウショウのそれよりずっと粗い感じです。いすれも比較してみれば、という程度なので、混在しても植えられているところでは、見分けようと思わないと同じ樹種だと思い込んでしまうかも知れません。
 今の季節はどちらも明るい褐色に紅葉していて美しいですよね。

▼メタセコイアの樹形は若い木も含めて綺麗な円錐形だが、ラクウショウも背が高くなるとメタセコイアに劣らず美しい樹形になることもあるようだ。左がメタセコイア、中央と右がラクウショウ。こうなると近づかなければ見分けられまい。071121

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▼ラクウショウの生え際に多くの呼吸根が見えている。071123

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▼ラクウショウの互生の葉071123

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 この日の朝は風も湿度も少しあったようですが、面白い現象に出会いました。葦原でオオジュリンが餌を探しているような、カサカサというかミシミシというかそんな音が聞こえてきます。私はてっきりオオジュリンがもう来ているのだと思い込み、目をさらのようにして探しました。が、鳥影もなく、葦原の中に入ると葦そのものから音がしているように感じられました。どうも葦の内部に霜か露のような水分があって、それが太陽光で暖められて、葦そのものが音を立てているように思えました。確証はありませんが、ちょっと不思議な現象です。071122

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 朝からかなり強めの風が吹き、今日は鳥を見るのに苦労しました。

 さて写真は農家の庭先にあったクチナシの実です。かなり色づいてきていてパッと人目をひきます。寒風の中だけにオレンジのこの色合いは暖かさを感じますね。

 クチナシの実にはカロチノイドの一種クロシンという黄色の色素が含まれていて、昔から栗きんとん、沢庵などの色づけに用いられています。実をいえばクロシンはサフランにも含まれている色素で、西欧料理でも色づけに利用されているというのは面白いですね。この色素、洋の東西を問わないわけです。おまけにクチナシは漢方薬として黄疸にも効くそうで、何とも人間にとっては有意義な植物のようですね。071123

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最近になって再び、季節の風景や生きものを求めて自然の中に出かけることが多くなりました。

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