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花、鳥、風、月、虫・・・・森羅万象を
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 少年の頃、雑木林で朽木などを壊していると(なぜ朽木を壊したかといえば、クワガタやそれ以外の魅力的な虫を見つけるためです)、何やら得体の知れないものをよく見つけたものです。当時の私にとってこれもそういった得体の知れないものの一つでした。

 変形菌、ツノホコリの一種です。変形菌(もしくは粘菌とも)は、南方熊楠が研究の対象としたことで有名ですね。変形体といわれるアメーバのような状態から子実体といわれるカビかキノコのような状態まで短時間で変身する神秘的な生きものです。

▼埼玉県中部丘陵地帯の雑木林の中で見つけたツノホコリの子実体。0806008

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 ドクダミの花に虫が齧ったような痕がありました。

 「蓼食う虫も好き好き」と言いますから、ドクダミ好きの虫もいるのでしょうけれど、ドクダミの臭いはきつくて余り餌に向いているように思えません。葉ではなく、花びら(ドクダミでは「苞」)をちぎった場合、臭いはどうなのでしょうか?

 実際にちぎってみて鼻に近づけると・・・・やはりあのドクダミ独特の臭いがします・・・・ねぇ。

▼虫に食われたように見える苞。080528

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▼アリは雄しべを登っているが、花蜜は臭くないのだろうか?080604

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 見沼自然公園の池にスイレンが咲いていました。ハスならぬスイレンはもう咲き始めるのですね。

 漢字では「睡蓮」と書き、夜になると花を閉じて眠る(睡る)ことが語源となっていると言われます。ならば本家のハス(蓮)は夜に花を閉じないのかというと、こちらも花は閉じるようなのです。睡蓮が敢えて睡蓮と言われる理由は実は他にあるのでしょうか? 睡蓮の和名は未草(ヒツジグサ)といい、こちらは未の刻(午後2時)頃に花を咲かせるからだということですが、日中は花を開いているので、これも正確ではありません。何とも誤解の多い植物だということでしょうか(笑)。080514

▼濃いピンクと白となかなか美しい。

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▼いたずらをしてモネの「睡蓮」風にならないかと思ったが、やっぱり無理の様。

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 私が冬に鳥を見るためによく歩くS川の土手にはサクラやエノキが生えていますが、その足元にオヤブジラミを多く見ることができます。当然、真冬にはありませんが、春になって気温が上昇するとともに、オヤブジラミの淡い緑のやさしい葉が伸び出します。そして白く小さな花を咲かせ、赤い毛の生えた実をつかます。この実は指で触ると、くっついて来るような感触があります。粘液でベトベトしているのか、毛の先が鉤状に曲がっていて強い摩擦を感じるせいなのか、ハッキリしませんが、洋服に付いたりするところから藪虱(ヤブジラミ)と言われるようです。本家のヤブジラミは花期がもう少し後、こちらオヤブジラミの花期は春で、今はもう実の方をよく見かけます。080514

▼セリ科らしく白くて小さな花をつける。

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 ムラサキ科に属する可憐で小さな小さな花です。千切って揉むとキュウリの匂いがすることから、この名があります。日本の有史前に農作物と一緒に大陸から入ってきた「史前帰化植物」であると言われています。080430

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 最近は緑もだいぶ色濃くなってきました。ふと雑木林の中を覗くとと太いフジの蔓が目に付きました。樹冠の近くではフジの花も咲いているのかも知れませんが、林内から見上げてもウネウネと曲がりくねった太い蔓の生命力に圧倒されるだけです。熱帯では絞め殺し植物などと言われるものもありますが、フジは差し詰め温帯版「絞め殺し植物」といえるでしょうか。080430 http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/560/

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 最近見かけたミズキ科の樹木2種類です。
 一つは大陸原産で、戦後に日本に入ってきたハンカチノキです。中国では花を白鳩に見立て「鳩の木」と呼ぶようです。私の知っているハンカチノキはもう花が散ってしまいました。
 もう一つはハナミズキとよく似た花を咲かせるヤマボウシです。1枚目は晴れた日に撮ったものですが、園芸種なのか2枚目のものより花そのものも大きめでした。2枚目の雨に濡れたヤマボウシは山にあるお寺の境内とも山ともつかない場所に生えていましたから、野生種に近いのかも知れません。

▼見沼自然公園にて。080427
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▼見沼田圃・鷲神社付近にて。080507

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▼埼玉県中部丘陵地帯にて。080511

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 キレイな黄色の花を咲かせているのはクサノオウです。子供の頃、図鑑で「クサノオウ」と出ているのを見て不思議でした。「草の王」だと思っていました。同じケシ科のタケニグサなどとともに有毒と書かれていたのを覚えています。

 茎を折るとアルカロイドを含む黄色い汁が出ますが、瘡(クサ)=丹毒(化膿性の皮膚炎の一つ)の治療薬として使えるそうです。そこから「瘡の王」と呼ばれているという説や黄色い汁に由来して「草の黄」と呼ばれているという説などがあるようです。さて真相はどちらなのでしょうか?080422

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 誰が呼び始めたのか、見た目通りの名前が付いています。余りにもたくさんの穂があるので、♪~大判、小判、ざ~っくざ~っくざっくざくっ♪なんて歌いたくなるほどです。

 さてこのコバンソウ、人家の庭などで見かけることが多く、園芸植物にもなっていますが、元々は山野草なのかどうか調べてみました。するとこれはヨーロッパ原産で、明治時代に日本に入ってきたものであるとか。そしてそれが野生化して、帰化植物にまでなってしまっているという訳です。080420

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 フジ属の植物は東アジア、北米に分布するそうです。日本には移入種を含めていくつかの種類があり、このフジは日本固有種のノダフジです。なかなか見事な花房ですが、豆が実っても毒があり、食べることはかないません。080424

▼花の中央の黄色い部分は、様々な虫たちから蜜標にされる。

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 別名アメリカヤマボウシともいいます。ヤマボウシという植物が日本にもあるからですが、そのヤマボウシの花が白であることを考えれば、写真の紅白のハナミズキのうち、白い方が原種に近いのかも知れません。
 東京からワシントンDCに贈った桜「ソメイヨシノ」の返礼として日本に贈られた話は余りにも有名ですが、1912年のことだそうです。さてこのときのハナミズキは赤だったのか白だったのか、どちらだったのでしょうね。080413

▼植木を栽培している農家が多い地域を歩くとこんな場所に出くわすこともある。

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▼川口自然公園のハナミズキ。園内には樹木の名前当てクイズのプレートがあって、このハナミズキのプレートには、ヒントとして「ヤマボウシによく似た花が咲く」とあった。ヤマボウシの方を知らない人の方が多いと思うのだが・・・・(笑)。

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 新緑の雑木林です。とある神社の裏手にある林なのですが、広葉樹も針葉樹もいろいろな樹種が混生している、まさに「雑木林」です。コナラなどでは背がかなり高く育ち、長い枝がうねっていて、梢を見上げると、ちょっと異様な感じのする景観です。080413 

▼コナラの枝がこんなにもうねるとは・・・・。

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▼樹冠に光を求めて、腕を伸ばす木々たち。

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 今日は北本自然観察公園まで行って来ました。公園正門から入ると「ふれあい橋」という橋があって、その橋の傍らにアケビの花が咲いていました。秋になると美味しい実がなります。今の時期に花を咲かせて秋まで実らないのですから、なかなか時間がかかるものです。そのうちアケビコノハの幼虫も不意に出現して、あの大きな目玉模様で我々をビックリさせるんでしょうね。080416

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 モクレン科の花でも特に白いものは清楚な感じがしますが、コブシもその中の一つと言えるでしょう。昨秋、コブシの実が落ちていた公園で http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/400/  、この春、咲きました。ハクモクレン http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/519/ とはまたひと味違う若々しさも感じ取れます。それはやや小振りの花であることと、花の元に黄緑色の若葉を1枚だけ備えるからかも知れません。080407


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 私の住んでいる南関東はどこもかしこも桜が花盛りのようです。このところ忙しくて花見に出かけたりする時間もつくれないのですが、帰宅途中に見かけた夜桜をカシャリと撮っておきました。ソメイヨシノのようですが、本当かと言われるとちょっと困ります。何せ桜の品種は300種以上もあるそうですから、素人の私が見たところで当てにはなりません。080401

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 この春もツクシを余り見ていないなぁと思っていたら、やっぱり近所の人たちが摘んでいって食べちゃったようなんです(笑)。よく歩く川の土手にはたくさんツクシが生えるはずだったんですが・・・・。
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/91/

▼生き残ったツクシ?食べ残しのツクシ?080327

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 またまた見事に黄色いのはヘビイチゴのようです。花の写真だけアップで撮ってきてブログに載せる前に念のため調べ直していると、バラ科草本類のヘビイチゴ属とキジムシロ属には似たものが多くあって少し自信がなくなりました・・・・ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴ、オヘビイチゴ、オオヘビイチゴ、キジムシロ、オキジムシロ、コバナキジムシロなど。そのうちしっかり相違点をチェックしてHPなどに整然と載せたいものだと思った次第です。080327

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 これもまた春らしい花の一つです。春の花はピンク系もさることながらイエロー系が多いですね。レンギョウ(連翹)は大半が大陸の原産ですが、在来種のレンギョウも西日本の一部には自生するようです。大陸からのものは、解熱・消炎・利尿など様々な薬効があって移入されたもののようですね。080325

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 見事な黄色です。ヤナギの仲間は雌雄異株なのですが、これは雄花のようです。それにしてもヤナギの仲間の花って、こんなにも鮮やかな色だったんですね。ヤナギの仲間は殆ど虫媒花ですが、さの如く小さな送粉者が集まってきているようです。080325

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 先日、ヒメオドリコソウを撮った場所ではありませんが、かなり大きな群落を見ました。ヒメオドリコソウもヨーロッパ原産で北米やアジアに広く帰化している外来の植物です。
 wikiによれば早春の他の花が少ない時期には、活動を始めたミツバチたちの重要な蜜の供給源になるそうです。私が見たときは何も集まってきていないようでしたが、見ていれば何か昆虫がやって来たのかも知れません。080316

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 春の花として印象の強いオオイヌノフグリですが、明治時代の終わり、欧州から日本に入ってきた帰化植物です。あらためて見渡してみると、日本の野には帰化植物が随分多くあって・・・・ということは・・・・現代の日本の春、明治以前の日本の春、有史前の日本の春、どの時代もそれぞれ異なる春の景色だったということになるのでしょう。少しだけ違和感を覚える心持ちです。080316
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/56/ 
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/60/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/80/ 

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 今日はちょっと地味ですが、ニワトコの花芽です。気温が上がって、とても暖かかった一昨日見つけました。

 昨春はニワトコの木に多くの虫たちを観察することが出来て、非常に興奮させられたのを覚えています。今年も昨年と同様、興味深い虫たちの生態が見られるのだろうと思うと今からワクワクするほどです。080316

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 昨日は暖かい日で、スギ花粉が気になったのですが、春の誘惑には勝てず、野に出てみることにしました。気の早いサクラの中にはもう咲き出す種類もあるようです。サクラは品種も多く、なかなか見分けるのが大変でしたが、このサクラは特徴がかなりハッキリしているようなので、多分大丈夫でしょう。
 支那実桜(シナミザクラ)といいます。大陸原産のバラ科の木本類で別名「桜桃」、つまりサクランボのなるサクラです。一般にはセイヨウミザクラも桜桃と呼ばれるようですが、本家はこちらのようです。花は小枝にみっしりと付いていてオシベが長く、40本くらいあります。とても芳香が強かったのも印象的でした。一緒に写っているのは暖かい陽気と良い香りにつられて出てきたハナアブです。080316

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 先日行った公園ではハクモクレンの蕾が開きかけているのを見つけたのですが、スギ花粉から避けて一週間ほどフィールドに出ない間にもどんどん春は進んでいきます。写真は職場近くで、意外にも見つけてしまった満開のハクモクレンです。080314

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 今年も気がついてみると、サンシュユの花が満開でした。昨春は花のクローズアップを載せましたが、http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/72/ 今春は少し離れて撮った写真を載せてみました。昨年は花の後になるはずの実のことなどすっかり忘れてしまいましたが、今年は忘れずに見られるでしょうか?(笑)080310

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最近になって再び、季節の風景や生きものを求めて自然の中に出かけることが多くなりました。

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