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種名は例によって不明なのですが、トリバガを見るとどうしても写真を撮っておきたくなります。
トリバガの背中を拡大してみると鱗粉がみっしりで、鳥のようでもあり、翼竜のようでもあります。070902
▼突き出した翼が不思議な全身像。
▼トリバガの鱗粉。翅だけでなく頭も背中もしっかり覆われる。
もっともイトトンボ科には属さなくて、アオイトトンボ科という独立した別の科があって、そこに属しています。前に紹介したアジアイトトンボとは科のレベルで違うんですね。パッと目にはさほどの違いを感じないのですが・・・・。
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/322/
樹皮などに産卵するので林の中にある水辺を好むらしく、確かに私がこれを撮ったのもそんな環境でした。070921
▼スマートで、そのうえ緑色が美しい。
▼エメラルド色の複眼はまるでサンゴ礁の海のようだ。
日本産の蛾は6000種類いるといわれますが、その中にはどんな生活をしているのか未だに分かっていない種類がたくさんいるようです。よくお世話になっている「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」を見ても、幼虫の食餌植物が不明と書かれている、もしくは記載されていない種が相当あります。
また食餌植物が判っているものの中にも意外なものを食べている蛾もいました。例えばヒトリガ科には地衣類を食べる蛾の仲間がいて、コケガといわれます。地衣類というのは樹皮などに生えている菌類と藻類の共生生物、例えばウメノキゴケのような「コケ」のことですが、そんな変わった生物を食べて育つわけです。
今日は少し古い画像から・・・・。
今回はハグロトンボのオスです。陽光でもフラッシュ光でも緑色にピカピカと反射します。
前にも記しましたが、自宅からさして離れていない場所に生息しているとは嬉しい驚きでした。そしてこの夏には、生息している個体数がかなり多いことも判りました。070706
チャノウンモンエダシャクという渋いエダシャクです。チャエダシャクやリンゴツノエダシャクに負けず劣らずのなかなか立派なエダシャクだと思うのですが、如何でしょうか?
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/4/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/282/
幼虫食餌植物は「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」によればチャ(ツバキ科)、コナラ(ブナ科)、ソメイヨシノ(バラ科)、イヌツゲ(モチノキ科)があげられていたので、相当多岐に渡っていると思われます。070921
関東のカマキリで個体数の多い普通種をあげると、オオカマキリ、(チョウセン)カマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリでしょうか。
カマキリの仲間は、同一種でも緑色型と褐色型の2タイプあるものが多く、先の4種にはいずれも2タイプが存在します。コカマキリ以外は褐色型より緑色型の方が個体数が多く、コカマキリはその逆に緑色型は稀です。
ここではコカマキリの写真を3葉と、ハラビロカマキリの褐色型を紹介します。
私が子供の頃は、オオカマキリ、チョウセンカマキリ、コカマキリの3種が多く、ハラビロカマキリは少なかった記憶があるのですが、現在ではハラビロカマキリの方がコカマキリより個体数が多くなっているように感じます。都市部の小さな庭でも見かけるのはコカマキリよりハラビロカマキリのようです。
コカマキリはオオカマキリ、チョウセンカマキリと比べて小さく華奢で貧相な感じなので、子供たちには余り人気がないカマキリですが、大人になってからよくよく見てみると、渋い色と形の味わい深いカマキリです。実にわびさびの利いた容貌です。
▼コカマキリが木の幹に止まっていたが、写真を撮ろうとすると逆さまでギロリと睨んだ。070921
▼公園の植え込みから何かが飛んで地面に降り立った。近づいてみるとコカマキリだった。枯れ草のような色、無駄なところの何一つない風体、孤高の狩人といった風情である。070921
▼コカマキリの顔。至近距離で見ても、焼き物のような味わいがある。070921
▼ハラビロカマキリの褐色型。複眼や前脚が緑がかって不思議な色を呈している。翅の色柄もまるで「唐草模様」のようである。070824
以前にも余りハエらしくないカラフルなハエたちを紹介しました。
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/329/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/225/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/194/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/107/
ここでまた8月末頃から9月初めにかけて撮ったハエたちをお見せしましょう。
まずダイズコンリュウバエというヒロクチバエ科のハエです。このハエは色彩は割合と地味ですが、形が変わっているために意外と目立ちます。このハエは配偶行動の際にオスがメスに口移しで餌を与えたりするようで、その姿が妙に艶かしく、人間染みたその様子はハエとしては余りに特異に見えます。070829
http://zoo2.zool.kyoto-u.ac.jp/ethol/showdetail.php?movieid=momo051009ra01b
羽に模様がついているのはミバエの仲間に多いのですが、このシマバエの仲間にもよく見られます。ミバエ科と違い、シマバエ科のハエは翅をたたんで止まります。ちなみにこのシマバエは、ヒラヤマシマバエという普通種です。070902
ツマホシケブカミバエの画像は以前にも載せたことがありますが、この写真はシマバエ科とは異なるミバエ科の特徴をよく表しています。翅をこうして片方ずつ持ち上げて葉の上を歩き回ったりすることが多いのです。力士の土俵入りのような、手旗信号のような、その行動の意味が私にはよく解らないのでありますが・・・・。070902
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/208/
9月となった今は、小さな当歳カナヘビを見かけることが多くなりました。カメラを近づけても逃げられることも多く、何とかその大きさも含めて、写真に収めたいと考えた結果、捕まえて写真を撮ることにしました。
▼これがA4サイズノートPCのモニター(14.1インチ、1024×768)では丁度10円玉が実物大になるはずだが、違うサイズのモニターでは適切な倍率で実物大にして、生まれて間もない子カナヘビの大きさを実感されたし。
▼撮影後、この子カナヘビを逃がした。放すや否や一目散に駆け出し、少しばかり遠くまで行って静止すると、小さな体が膨らんだり縮んだりするのが見えた。安堵感から深呼吸を繰り返していたようだ。
体長3cmを超える、大きくて真っ黒な蜂でした。しかしその風体と、あちこち草陰を徘徊する行動から狩人蜂であることはすぐ判ります。余程の大物を狩るのだろうと目を付けていましたが、草陰に入って見失い、そのうちまたその辺から不意に出現し、また別の草陰へ・・・・。そのうち、ただならない激しい動きがありました。よく見るとツユムシの仲間を抱えているようです。シャッターチャンスとばかりに随分撮りましたが、慌てていたせいかピンボケが多くなりました。
写真を拡大してみると獲物は褐色型のクビキリギスでした。調べてみれば狩人蜂はクロアナバチ、大型のツユムシ類を狩るということでした。ここでのクビキリギスは終齢でしょうが、このくらいの大きさでないと、クロアナバチが成虫になるまでの餌としては不足してしまうのでしょうね。それにしてもクビキリギスが丁度この大きさに成長した頃に、クロアナバチたちも成虫として羽化してきて、その子孫のためにクビキリギスを狩るという自然の摂理、余りにも見事です。070914
秋に鳴く虫たちの声音が美しい季節になりましたが、鳴いているのは殆どオスです。しかし中には変わり者もいてオス・メスとも鳴く種類もあれば、オス・メスとも鳴かない種類もあります。後者の例として、先日はウスグモスズを紹介しました。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/287/
今日のクダマキモドキは前者、オス・メスとも鳴く種類の例になります。他ではケラもオス・メスとも鳴くことが知られていますが、ケラについてはいずれ紹介できる機会があれば、と考えています。
私のよく行くフィールドでも今年の晩春にクダマキモドキの幼虫を見ていましたので、いずれ成虫の姿を見られるだろうと思っていたら、案の定、見つけることができました。
▼クダマキとはクツワムシの古名。「クツワムシ」モドキということらしい。070907
▼よく似たヤブキリの前脚には沢山の棘があることが識別ポイントのひとつ。070708
▼クダマキモドキの若齢幼虫。070522
この写真のメスは腹の先から産卵管を出しているようなのですが、何のためにそんなことをしていたのかは不明です。「一寸のハエにも五分の大和魂」のハエ男さんにいろいろ教えて頂きました。http://furumusi.aez.jp/joyful1/joyful.cgiどうもありがとうございました。070827
※全身はこちらを参照。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/184/
クロハラヒメバチがシモフリスズメの若齢幼虫に卵を産み付けているかも知れないという記事を8月20日に載せました。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/281/
その後、機会あるごとにそのシモフリスズメの幼虫がいたクサギの木を観察していたのですが、シモフリスズメの幼虫は発見できずにいました。
しかし、それは私の探し方が甘かったようで、結局9月12日に終齢幼虫と思われる大きな幼虫を見つけました。しかし隈なく体をチェックしてもクロハラヒメバチの幼虫と思われる寄生者は発見できませんでした。070912
さらにその2日後の9月14日、前回と全く同じ場所にその幼虫を見つけて驚きました。幼虫は変色し萎びた様子で死んでいました。070914
とすれば、クロハラヒメバチの幼虫が寄生するのはシモフリスズメの体外ではなく体内なのでしょうか? すぐにでもこのシモフリスズメの幼虫の死体は腐敗し始めるでしょう。クロハラヒメバチの幼虫はどこで蛹化し、いつ羽化するのでしょうか?
写真を撮ろうと近づいても飛び立つ気配がないので不思議に思っていましたが、PCで確認して納得、餌を夢中になって食べている最中でした。070823
水際を歩いていました。名前こそイトアメンボですが、アメンボという感じではありません。寧ろ以前紹介したイトカメムシに近い感じがします。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/169/
体長1cmの華奢な体で何を餌にしているのかと思えば、やはり微小な昆虫を食べているようです。そうやって細々と、しかし確実に子孫を残していくところが神秘です。070823
▼動きもさして速くはない。
▼顔はやはりカメムシ目ですね。
このブログで一番最初に紹介したグンバイムシはプラタナス・グンバイですが、
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/74/日本には他にも多くのグンバイムシがいます。
外来種も入れれば72種を数えるそうですが、ネット上でも相当数の画像が見つかります。
ここでは私が今年見てきたグンバイムシの中から印象的なものを紹介します。
▼ナシグンバイが汚れたサクラの葉の上にいた。この時期、サクラの葉の上では幼虫の姿も見られた。070627
▼自宅のノウゼンカズラに付いていたグンバイムシ。ツツジグンバイに似ているが、果たして・・・・。横から見るとまるでヘルメットをかぶっているかのようだ。070701
▼アワダチソウグンバイの交尾。普通2匹がV字形で交尾するが、これは何かの間違いで3匹がT字形になっていた。どれがオスでどれがメスなのか?070706
▼コナラの葉の上で見かけたグンバイムシの幼虫。コナラやクリに付くのはヒメグンバイという種類で、どうやらその幼虫らしい。070823
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使用カメラ:
Canon S3IS/Canon S5IS/Panasonic FX07/RICOH R5/RICOH CX1