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鳥の食性というのは不思議ですね。こんな鳥がこんなものを食べるのか・・・・と思わせられることが間々あります。
上の写真はモズです。漢字で「百舌」または「百舌鳥」と書くのは、他の小鳥の鳴き真似をすることに由来するといいます。私自身はモズが他の鳥の真似をしているのを余り聞いたことはないのですが、鳴き声に釣られてやって来た小鳥を襲ってしまうといいます。モズの肉食性の強さを見ていると、否定はできませんね。もはや「猛禽」です。
下の写真はシジュウカラです。街にも郊外にも普通に見られるオールラウンドプレイヤーです。湿地のアシにもやって来て、この通り、アシ専門のオオジュリン顔負けのポーズで茎の中の虫を漁っているようです。
▼ニシキギの枝に止まるモズ。080220
▼アシの茎に摑まるシジュウカラ。080221
ハシビロガモが一生懸命に水面の藻などの餌を濾し取って食べている様子です。本当にハシビロガモが水面の藻を濾し取って食べているかどうかは直接確認した訳ではありませんが、そう言われています(笑)。ハシビロガモの嘴の内側はブラシ状になっていて、http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/413/ それを使ってこんな風に食べる訳です。
近くでオナガガモも同じようなポーズで餌を採っているようです。ただオナガガモの嘴はハシビロガモのようなブラシがはっきり見えませんから、同じようなやり方で効率がどのくらい違うものなのか分かりません。
▼ハシビロガモのオスが水面の餌を採る。080301
アリスイです。行動はキツツキらしくありませんが、これでもれっきとしたキツツキ科です。アリスイの名の通り、アリが主食なのです。何とも奇妙な鳥であります。
私の持っている図鑑によれば、関東地方にはクロナガアリの活動する11月頃までいて、その後はもっと南へ渡るということが書かれていますが、いまここにこうしているアリスイは、このような葦原に木がまばらに生えているような土地で何を食べて過ごしているんでしょうか?080229
▼逆光で判別し難いが、辛うじて見える模様とシルエットでアリスイであることが判る。
▼余り写りはよくないが、アオゲラの時と同様、証拠写真にはなるだろうか。
面白い経験があります。TVの音を消して、CMなどを見ていると普段は気づかないような画面の隅々まで注意が行き渡り、新しい発見をすることが多いのです。つまり音を出してTVを見ていると、人間の脳は聴覚についても情報処理しなくてはならず、視覚が少しばかり疎かになるようです。
風の強い日というのは鳥たちに似たようなことが起きているように思えます。風の音に対する聴覚の情報処理、というより止まり木が揺れたりすることで、彼らが余分な運動神経ないし脳を働かせているように思えるのです。もっとも人の接近に気づかないのは、足音が風で掻き消されることも大きいでしょうが。080117
今の時期、シジュウカラは他の種類の鳥たちと混群をつくります。同じカラ類やエナガ、メジロ、コゲラに至るまでシジュウカラの群れと一緒にあるいは近くで行動を共にしている姿をよく見かけます。時にはアシ原の中からオオジュリンと一緒に出てきたりして・・・・笑わせてくれます。なんてフレンドリーな鳥なんでしょう(笑)。対照的にスズメやカワラヒワの群れに他の鳥が混ざっているのは余り見かけません。080212
私がよく行くS川やM自然公園には、多くの鴨たちに混ざってオオバンがいます。嘴に朱が入って肢が蛍光グリーンのバンと比べると、色彩的には地味なオオバンですが、用心深い面もあり、泳ぐのはバン以上に得意に見えます。その秘密は足にありました。
オオバンもバンも湿地を歩くとき、ぬかるんだ泥に足を取られないように非常に大きな足を持っています。ところがその形状は比べてみると驚くほど違います。バンの足は普通の鳥の足をただ大きくしたような形ですが、オオバンの足はまるでカエデの葉のような平たい縁取りがあるのです。そのおかげでオオバンは速く泳げるという訳です。080131
▼「休め」の姿勢でこちらを見つめるオオバン。黒い羽色に赤い虹彩のコントラスト。
▼水の中に逃げていくオオバン。このような足を弁足といい、カイツブリの仲間もこのタイプの足を持っている。一方、鴨類のような水掻きのある足は蹼足という。
ツグミという名の由来です。ネット上で調べてみると、日本に滞在している冬場は口をつぐんで鳴かないからだと書いてあるものが沢山見つかりました。ウーン、悩んでしまいました。ツグミという鳥は冬場に囀りはしませんが、決して無口な鳥ではありません。知らないで近づいたときに不意にケッと鳴いて飛び立ったり、何かを主張しているのか騒がしく鳴いていることも多いのです。そんな鳥に果たしてツグミなんて名前を付けるでしょうか? 名づけた人は余程ツグミを観察したことがないのでしょうか? 否。昔の日本人なら誰でも、冬にちょっと野や畑にでも出れば、ツグミの声を嫌というほど聞いているはずです。以上の理由から先ほどの説はガセに思えてなりません。その語源説の出所はどこだったのでしょう?
一方で信憑性があると感じたのは、関東の方言でしゃがむことをつぐむといい、それに由来する、という説です。関東の方言でしゃがむことをつぐむというのか否かは知りませんが、ツグミは地面の上に直に降り立って、ちょっと嘴を上に向け、つんとした姿勢でいることが多い鳥です。広々とした地面に数羽が離れてポツンポツンと立ち尽くす鳥はそれほど多くありません。その姿を人がしゃがんでじっとしているように擬人化して見るのはそれほど無理がないように思えます。080131
補足・・・・ツグミも北に帰る頃になると囀りを聞けることがあるそうで、その声は非常に素晴らしいとか。日本では幻の囀りですね。
※以前のコサギの記事http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/404/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/9/
▼コサギの特徴である黒い嘴、黄色い足がはっきり判る。
観察できた鳥種・・・・ハシブトガラス、ハシボソガラス、オナガ、ムクドリ、スズメ、ベニスズメ、シメ、カワラヒワ、オオジュリン、アオジ、ホオジロ、カシラダカ、メジロ、エナガ、シジュウカラ、ウグイス、ツグミ、アカハラ、ジョウビタキ、モズ、ヒヨドリ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ヒバリ(声のみ)、コゲラ、アオゲラ、カワセミ、キジバト、ドバト、ハイイロチュウヒ、イソシギ、オオバン、バン、クイナ、アオサギ、ダイサギ、ホシハジロ、ハシビロガモ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、カルガモ、カイツブリ、ユリカモメ、カワウ、カルガモとアヒルの雑種080130
▼メジロが偶然近くのツバキにやって来た!
ところで下の4枚のうち3枚を撮った16日、興味深いシーンにも遭遇しました。モズが小さなネズミを捕まえたところを目撃したのです。モズが昆虫を銜えているのは見たことがありますが、小さいとはいえ、ネズミを捕まえるのが見られるとは思いませんでした。小さな猛禽と言われる由縁ですね。とっさに写真を撮ろうとカメラを構えたときは、既に飛び去った後でした。残念です!
▼アオジ。オスかメスか微妙な顔ですが、オスかな・・・・。080116
▼オオジュリン。のっぺりとした色彩が素敵。080116
▼ホオジロのオス。ホオジロの仲間は冠羽が立ち気味の種が多い。080116
▼冠羽といえばカシラダカ。見事な冠羽ですね。080117
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使用カメラ:
Canon S3IS/Canon S5IS/Panasonic FX07/RICOH R5/RICOH CX1