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アサギマダラは、日本では5月から10月頃まで山地で見ることのできる、大型の美しい斑蝶(マダラチョウ)です。透明感のある浅葱(アサギ)色の翅が実にきれいです。
アサギマダラは鳥のように渡りをするということで知られており、日本本土で羽化したものが夏から秋にかけて南西諸島、台湾へと渡り、南西諸島、台湾で羽化したものは春から夏にかけて日本本土に渡ります。鳥の渡りと異なり、アサギマダラは一世代で片道の渡りしかしません。少し前のニュース記事で、アサギマダラが山形の蔵王から八重山諸島まで2246キロの距離を渡り、これまでの記録を更新したというものがありました。この小さく華奢な体にそれほどの生命力が隠されていることなど、誰も簡単には想像できないでしょう。
この写真のアサギマダラは今年の9月、運悪く、道半ばにして翅に致命的なダメージ(左翼の最も力のかかる太い翅脈の傷)を負っていたようで、渡りは続けられそうにもありませんでした。
庭先のヒメツルソバとエリゲロンの混生している場所で見つけたアカヒメヘリカメムシです。気温がだいぶ低くなり、そろそろ昆虫も少なくなり始めた11月中旬のことです。何枚か撮影したうちの1枚にこんなポーズのものがありました。背中を後ろ脚で擦っているようです。背中が痒かったのでしょうか?そもそもクチクラで出来ている彼らの外骨格の体に痒みなんてなさそうです。でも何か異物感があって擦り落とそうとしているのでしょうから、何かしらの感覚は持っている訳です。
そういえばうちの飼育ケースの中にいるヨコヅナサシガメも触覚に塵がつくと前脚を使って拭っています。カマキリなども自分の触覚をあの鋭いアゴをもった口でぬぐっているのをよく見かけます。少し人間っぽい感じがするのと同時に、よく間違えて自分の触覚を喰い千切ったりしないものだなと感心しますが、それはまあ、当たり前でした(笑)。
一般に鳴く虫の声の周波数(またはピッチ)は、気温と正の相関があり、気温が高いほど鳴き声の周波数(またはピッチ)が高くなります。気温と鳴き声の周波数(またはピッチ)の関係式は、鳴く虫の種類によって異なるはずですが、外国のある種のコオロギに成り立つ関係式を日本のコオロギに闇雲に当てはめるのがネットやTVで流行っているようです。土台、無理な話でしょう。
私も先日、少しばかり暖かい夜があった折、ハラオカメコオロギ(?)とカネタタキの声を聞きましたが、暖かいといっても既に12月、鳴き声がだいぶ弱々しく感じられたのは、やはり気温が低かったからですね。
▼写真のマダラスズなど今は卵で冬眠中でしょう。年2回発生し、1回目に成虫が出るのは6月頃になります。これはメスですので、気温に関わらず鳴きません(笑)。061115
一昨夜に書いたハエトリグモの話の続きです。昨日(金)の午前中、一昨夜は出て行かなかったハエトリグモの様子を見ようとしたら、コップの中はもぬけの殻でした。コップの底につくっていた巣まで無くなっていました。その代わり、入れておいた小さなミルワームがコップの内壁に糸で絡め取られて吊るされて死んでいました。近くを探してみると、すぐ脇のヨコヅナサシガメの飼育ケースの上でじっとしている彼女が見つかりました。コップから出て行く前に食事を済ませていったようです。まるで部屋を片付けて最後の引越しのゴミでも出したかのように彼女は出て行ったのです。
ただ最後の食事の方法がどのようなものだったのか、実に想像力を掻き立てられます。残された状況からは、コップの底にあった薄い繭のような巣、これによってミルワームは絡め取られているようにしか思えません。ミルワームがコップの底を這いずり回れば、ハエトリグモが底につくった巣と干渉したことは確かでしょう。しかし獲物がグルグル巻きにされて吊るされたというのでは他の蜘蛛の仕業と同じではないですか。ハエトリグモがそんな獲物の捕り方をするというのは聞いたことがありません。観察していた訳ではないので断定はできませんが、再度調べてみる必要があるでしょう。
尚、餌を食べてふっくらとし、巣から抜け出たことで腹部の模様もハッキリと確認でき、アダンソンハエトリのメスであることが分かりました。
ハエトリグモは網を張らず、徘徊して餌を捕まえるタイプの蜘蛛ですが、巣らしきものを全然作らないかというと、そうではないようです。
先日、私の部屋の中をウロウロしていた痩せっぽっちのハエトリグモを、大きなコップを伏せて閉じ込めました。彼女の体格に見合った小さなミルワームを与えたところ、すぐに飛びつきました。意外に抵抗するミルワームに悪戦苦闘した結果、彼女はようやく空腹を満たしたのでした。ところがその後コップの隅に自分の居場所をつくり上げました。蛾の繭より糸もはるかに少なくて薄い、窮屈でもないような構造の巣をつくり、その中に入ってじっとしていたのです。その翌日、コップを開放しておくといつの間にかハエトリグモはどこかへと消えていました。
後日談があります。再び私の部屋の中を歩き回っていた恐らく同じ個体と思われるハエトリグモを見つけたのです。私はもう一度前と同じようにそのコップに閉じ込めましたが、コップには彼女の拵えた巣が残っていて、閉じ込められるや否やその巣の中にすんなり納まってしまったのです。再び与えたミルワームはしばらくして彼女の餌になりましたが、さらに1匹のミルワームを与えても見向きもせず、巣の中から出ようとはしませんでした。餌にならなかったミルワームはそのまま干からびてしまいました。
実は今から1時間以上前にそのコップを開放し、新しいミルワームも1匹入れましたが、未だハエトリグモは巣から出て来ようともしません。夜だからでしょうか?
▼今年11月、屋外で撮影したネコハエトリのメス
随分と大きな蝿でした。前方から複眼を狙って撮ってみましたが、やはり見事な複眼でした。昆虫の複眼は拡大すると数百から数万という正六角形が集まる幾何的な構造で美しいものですが、それが結ぶ像は如何なるものなのか興味が湧きます。我々のもつような視覚の世界と全く異なるらしいことは想像できます。よくこんな風に見えているだろう、という絵柄がありますが、それを私たち人間が2つの眼で見て納得するのは恐らく見当違いではないでしょうか。
我々人間の聴覚と視覚を比べたとき、音も光もそれぞれ耳と眼で周波数、進んでくる方向を捉えることでは同じです。音の方が光と比べて、進むのに時間がかかる点、厳密な方向が確定しづらい点が大きく異なります。複眼による視覚と我々のもつ視覚では、ひょっとすると人間の視覚と聴覚くらいの隔たりがあるのかも知れません。
先日、野鳥を見に行き、運良くオオタカと遭遇しました。ところがそのオオタカ、カラスに追われっぱなしでした。どちらも全長こそ似たり寄ったりですが、嘴の立派さではカラスの方が上ですし、羽を除くとボリューム感はカラスの方が大きいくらいに思えます。トビのようなカラスより少々体格が良いものでも集団攻撃されれば同様に簡単に駆逐されてしまうくらいですから、オオタカが太刀打ち出来ないのは仕方ないかも知れません。
カラスを猛禽とはいいませんが、先のことを考えれば生態系の中の地位は一般の猛禽より上といえるのではないでしょうか。狡猾ともいえるほど利口で、悪食で丈夫。街でも郊外でも幅を利かせているのは当然のことでしょう。
ひと月ほど前に撮影したウスタビガの残骸です。
ウスタビガは秋深くまで見かける大型のヤママユの仲間ですが、この個体は蜘蛛の餌食となったのか早々に死を迎えてしまったようです。もっとも、雄は羽化したての雌を求め、交尾が終われば用済みですから、それでいいのかも知れません。羽化した雌はすぐ雄と交尾し、さっきまで自分が入っていた繭に産卵すれば、やはり責務を全うしたことになります。ウスタビガも他のヤママユ同様、成虫の口器は退化していて、何も口にすることはありません。つまり成虫になってからの彼らの存在意義は、「繁殖」だけにあるわけです。
しかし繁殖を終えた蛾たちが秋の夜長に灯りを求めて飛んでいくのは、彼らの最期にして最大の遊興なのでしょうか?その辺りは何とも不可解です。
昨日もいつもの場所でバードウォッチングをしました。一昨日以上の収穫です。
ハシブトガラス、ハシボソガラス、カケス、ムクドリ、スズメ、シメ、ウソ、カワラヒワ、オオジュリン、アオジ、ホオジロ、カシラダカ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ウグイス、ツグミ、ジョウビタキ、モズ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、コゲラ、カワセミ(声)、キジバト、ドバト、キジ(声)、イソシギ、オオバン、バン、アオサギ、コサギ、ダイサギ、キンクロハジロ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、マガモ、オカヨシガモ、カルガモ、カイツブリ、ユリカモメ、カワウ、ソウシチョウ・・・・以上43種類
ウソが来ているという情報は得ていましたが、意外と呆気なく見ることが出来ました。しかし一昨日のオオタカはいずこに行ったのか姿を見せません。カワセミも声はすれどもすれ違いのようで・・・・。
また見ることが出来て複雑な心境になったのはソウシチョウです。漢字で「相思鳥」と書きます。アジア大陸南部から東南アジアにかけて分布する鳥らしく、本来は日本にいるべき鳥ではありませんが、全国各地で観察報告が増えているようです。鳥種によっては競合し、生態系への影響は未知数とのこと。4羽以上の小さな群れを見ましたから、篭脱けの集団ではなく、野生化して繁殖しているのですね。
昨日は夕方から雨が降るという予報で、日中はどんよりとした冬の曇り空。身を切るような寒さではありませんでしたが・・・・。
▼月のような弱々しい冬の陽光
昨日も正午頃からバードウォッチングに出かけました。午後3時以降、雨が降るだろうとの予報でしたが、見事に的中、まだ明るさのあるうちに退却、となりました。
それでも収穫はまずまずで36種を数えました。ハシブトガラス、ハシボソガラス、オナガ、カケス、ムクドリ、スズメ、シメ、カワラヒワ、アオジ、ホオジロ、メジロ、シジュウカラ、ウグイス、ツグミ、モズ、ヒヨドリ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、コゲラ(声、飛影)、カワセミ、キジバト、ドバト、オオタカ、イソシギ、オオバン、バン、アオサギ、ダイサギ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、カルガモ、カイツブリ、ユリカモメ、カワウ
途中、川の土手に生えていたオニグルミには、来年の春に伸ばすであろう芽がもうすっかり準備してありました。葉痕はまるで猿の顔のように見えます。そしてその猿には手足が生えていて・・・・つまり、ミノムシの蓑が3つも付いていて・・・・妙にコミカルに見えたのです。
▼冠羽の可愛いホオジロ
▼すでに春の準備をしていたオニグルミ
よくお参りに出かけるお寺の社寺林で、先日撮影した藪椿(ヤブツバキ)です。
サザンカとツバキというのは様々な品種、交配種などがあって、完全にどこが違うというのは断言しづらいそうですが、おしべの付け根が割れてバラバラのものをサザンカ、まとまったものをツバキと呼ぶのが通常のようです。
小春日和に陽だまりの中で咲くヤブツバキを眺めるのはいいものです。何だかほのぼのとした気持ちになるのは、我々のDNAがそうさせるのでしょうか?北海道と東北を除く日本の平野部の殆どは、本来の植生が照葉樹林(常緑広葉樹林)ですから、有史以前の我々日本人の祖先も、今頃になるとたくさんのヤブツバキの花を見てきたに相違ありません。
ここに並べたのは秋に撮ったオンブバッタの写真です。一つは緑色をしたもの。もう一つは褐色をしたものです。オンブバッタの色についてネットで調べると、成虫になるまでの環境によって変わるのではないか、という旨の記述が多いように思いますが、私の見たところ、どうやらそれは間違いのようです。
というのは秋の某日、拙宅の狭い庭におんぶした雌雄のオンブバッタを発見したことから始まります。彼らは幾日もそこに留まり続けました。果たして、彼らの色はもともと緑色だったものが、いつの間にか褐色に変わっていました。その2匹が入れ違ってないかと言われれば、容器の中に閉じ込めた訳ではないので、確たる証拠はありませんが、特別でもないピンポイントに別な2匹が入れ替わり立ち代わり来るようなことはないとふつう考えるのが常識でしょう。
また、周囲の色に合わせて簡単に色変わり出来るかといえば、そうでもなさそうなのは写真を御覧になれば明らかですね。緑のものが褐色の葉の上におり、褐色のものが緑の葉の上におるのですから(笑)。
「赤と黒」といえばフランスの文豪スタンダールの小説でしょうか。高校生の頃、寝しなに少しずつ読んでは眠りに就いたことが思い出されます。今では寝しなに嗜むのはお酒になってしまいましたが・・・・。
さて、昆虫の「赤と黒」といえばいろいろありますが、最近の私にはまずヨコヅナサシガメがあげられます。初めてこの昆虫の実物を目にしたのは今年の夏でした。もともとは大陸からの帰化昆虫らしく、日本では1928年に最初の記録があるようです。西日本からだんだんと北進してきて、10年程前に関東辺りまで進出したのが話題になっていましたが、今年、私もよく出かける2箇所のフィールドで幼虫の越冬集団を確認しています。この幼虫の集団は、あまり虫が好きではない人にとっては悲鳴をあげそうなほどヴィジュアルのインパクトがありますが、私にはどうしても魅力あるものに見えてしまいます。誘惑に負けて5匹ほど捕獲し、今、自宅の飼育ケースの中に入っています。彼らについて湧いてきた疑問点を以下に述べましょう。
一、あれだけの個体数の集団がひと冬を過ごすだけの餌は得られるのか?よく見に行く集団では個体数が以前より減っていた。飼育下では共食いは見られない。共食いするくらいなら最初からカマキリのような単独生活者となるであろう。
二、彼らが体格負けするほど大きい相手でも餌にしていることがある。彼らの動きは鈍いし、力も弱そうであるが、どうやら毒を持っているように見える。口吻を差し込まれた餌たちは最初暴れるが、あっという間におとなしくなり、変色してしまう。ハエトリグモなどに捕らえられた餌は相当長い時間バタバタと抵抗するが、それでもハエトリグモは何某かの毒を持っている。それを考えればハエトリグモのよりずっと強い毒をもっているのではないか?
今日も昨日と同じ場所にバードウォッチングに出かけました。しかし昨日より鳥影が薄いように感じたのは曇天で寒々しかったからでしょうか。昨日見られなかったが今日見ることが出来たのは、ホオジロ、シメ、マガモ、ユリカモメ。逆に今日見られなかったのはオナガ、ヤマガラ、ジョウビタキ、アカゲラ、イソシギでした。
今日は今を盛りのヤツデの花に集まる虫たちをストックの中から並べてみました。他の花のあまり咲いていない11月、12月には、かなり目立つ存在で、それが効率のいい受粉に結びついているようです。
▼ハエの一種=かなり大きいヤツでした。061110
▼複眼の縞模様が非常に美しいツマグロキンバエ近縁種?061110
▼花粉に塗れるハナバチの一種。061129 (追記・・・・こちらの投稿掲示板でニホンミツバチである確認が取れました。ヒゲおやじさん、ありがとうございました。 http://higeoyaji.com/cgi-bin/toukou/toukou.cgi )
▼ハエトリグモの一種=花に集まってくる彼らを狙うのですが、体格負けしてしまうことも多いようです。大きすぎる獲物を取り逃がしているところを目撃しました。061113
▼シロオビノメイガ=普通種なのに生活史が余りよく分かっていないようです。061110
昨日、家から車で15分ほどのところにある川の近くからバードウォッチングを始め、
その川の畔にあるお寺の社寺林の縁をぬって、池のある自然公園まで行きました。
結果、予想外の豊作で以下のような野鳥を見ることが出来ました。
ハシブトガラス、ハシボソガラス、オナガ、カケス、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、オオジュリン、アオジ、カシラダカ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、 ツグミ、ジョウビタキ、モズ、ヒヨドリ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、コゲラ(声のみ)、アカゲラ、カワセミ、キジバト、イソシギ、オオバン、バン、アオサギ、コサギ、ホシハジロ、キンクロハジロ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、カルガモ、カイツブリ、カワウ
変化に富んだ地形なので、山野の鳥も水辺の鳥も両方見られたことが幸いしたようです。また今回は、写真に油絵調の加工をしました。カワセミの写真がフィールドスコープにデジカメを当てて撮っただけの粗末なものなので、少しいじらないと見られないものだったからです(笑)。061206
▼歩き始めの川の土手(12月だというのにエノキにはまだこんなに葉が残っていました)
▼途中で見た翡翠(カワセミ)
▼自然公園の池のオカヨシガモとオオバン(油絵加工したので、何の鳥だか不明ですね、笑)
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使用カメラ:
Canon S3IS/Canon S5IS/Panasonic FX07/RICOH R5/RICOH CX1