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花、鳥、風、月、虫・・・・森羅万象を
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 目にも鮮やかな赤い色をした、体長3cm足らずの中型カミキリです。
 タブノキ、ヤブニッケイ、クスノキなどにつきますが、防虫剤(樟脳)の原料になるほど成分のきつい材を幼虫が2年間も食べ続けて成虫に育ちます。よほど強力な解毒力をもっているんでしょうか?070620

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 先日、ハゴロモの幼虫を見つけたタラノキにいました。
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/202/http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/213/
 幼虫たちの中から先陣を切って羽化した個体、それがコイツのようです。他にアオバハゴロモの成虫もいました。アオバハゴロモの幼虫は?と思いましたが、同じタラノキで白いワックスを被っているのがアブラムシやカイガラムシではなくアオバハゴロモの幼虫だったんですね。070713

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 最近よく目にするセマダラコガネです。
 マメコガネなどと同様、小さめのコガネムシですが、ゴルフ場などでは被害が出ているといいます。
 私から言わせれば、ゴルフ場を狭い国土に造り過ぎでしょう。例えば東京近郊を衛星写真などで見ると如何にゴルフ場が多いことか。070708

▼先が3つに割れた触角が面白い。
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▼何がしたかったのか、中脚、後脚でしばらく立ち上がったままだった。
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 埼玉県比企丘陵のとある寺の境内で、ヨツスジハナカミキリの交尾を2番い見かけました。
 現場ではとりあえず写真を撮っておこうとしか思わなかったのですが、自宅でパソコンに映してみると、雄交尾器が非常に長く伸びていることに驚きました。カミキリの仲間はこんな交尾器が多かったのでしょうか。気づきませんでした。070708

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 充血した目玉オヤジのように見えるのはヒメグモです。
 オオヒメグモと比べると相当派手な色なので目立ちます。
 最近あちらこちらの生垣などで不規則網を営巣している姿が目に付くようになりました。この網には粘球がなく獲物にベタベタ粘着するわけではありません。立体的な不規則網の中から出られなくする方法で獲物を捕らえるのだそうです。070706

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 昨秋、ヤツデの花に来たツマグロキンバエを載せましたが( http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/15/ )、これはヒメジオンの花に来たところです。
 特徴的な顔のクローズアップです。写真に撮ると、顔の一部が鉄で出来ているかのような質感をもっており、複眼は回折現象のせいか、縞々模様が映っています。070508

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 昨日は一日中雨でした。それでもカメラを持って出かけてみると、生きものたちはそれぞれが自分の生活を続けているのでした。

▼竹垣の上を歩く黄色いダンゴムシ。薄い色のダンゴムシはよく目にするが、こうハッキリ黄色いのは余り見たことがなかったような気がする。
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▼淡い色のイエユウレイグモはカマキリの幼虫を食べていたせいか、緑色がかっていた。雨の日でも軒下は濡れない。
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▼雨の日のカナヘビは乾いた所に隠れているのかと思ったら、意外にもずぶ濡れで日光浴?していた。
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▼蓮の葉の上で小さい水玉はポンポンと弾ける。大きい水玉はプルプル震える。
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▼小さい水玉はみんな丸い。
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▼ハスの花が終わると、若い蜂巣が剥き出しになる。
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▼雨に濡れそぼつコフキトンボ(オビトンボ型メス)。あとで調べて個体数の少ない種類であることが判明し、幸運に浸る。
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▼夕方、漸く雨が上がり、向こうの西空に夕焼けが見えた。甍のラインも素敵だ。
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 先日、興味深い状況に遭遇しました。

 結婚飛行を終えて女王アリになるはず?の大きな羽蟻が、働きアリと思しきたくさんのアリたちにモミクチャにされていました。脚や翅を四方八方から引っ張られ、もはや万事休すといった有様です。

 羽蟻と働きアリとはクロクサアリなどケアリ属の仲間に見えましたから、一時的社会寄生のための巣の「乗っ取り」に絡んで何かがあったのではないか、と憶測しました。しかし、2つのアリの種名が分かりません。アリの種名同定は難しく、どれも同じに見えました。
※アリ類画像データ参照http://ant.edb.miyakyo-u.ac.jp/J/index.html
※アリ飼いのためのアリ知識ノート参照http://alinko.gozaru.jp/id0408a.htm

 そこで「世界の自然観察BBS」http://splashrepublic.com/nature/kansatsu.cgiで伺ったところ、好蟻性昆虫研究者の丸山さんという方から、大きいアリの方がアメイロケアリ、小さい方がトビイロケアリであり、アメイロケアリのメス(結婚飛行を終えた羽蟻)がトビイロケアリの巣の乗っ取りに失敗したところであろう、と教えて頂きました。

 ようやく合点がいきました。ケアリ属の仲間は一時的社会寄生といって、若い女王候補が、近縁種の巣に出かけていってそこの女王を殺し、巣を乗っ取る習性が知られています。この場合は、その「乗っ取り」に失敗したという状況なわけです。070624

※一時的社会寄生については、久保田政雄さんのHPにも非常に詳しく書かれている。http://ant.edb.miyakyo-u.ac.jp/BJ/antStory/AAAnt2.html

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 野原でX字形を見つけました・・・・コガネグモ類の幼体のようです。070708

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 6月28日にツマホシケブカミバエ、ミツボシハマダラミバエを紹介しました。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/194/

 4月26日にもミスジミバエを載せました。 http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/107/

というわけで、ミバエの仲間を一つ、それからミバエではないのですが、翅に見事な斑紋があるハエを一つ載せておこうと思います。ネット上で彼らの生態について調べましたが、ほとんど何も分かりませんでした。

▼セアカハマダラミバエ ミバエの仲間だから、卵は何かの実か花に産み付けられ、幼虫はその植物に依存して育つことになるのだろう。070629
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▼シモフリシマバエ このハエの生態も調べたが、載っていない。ただ、ただ翅の模様が見事である。よく似た翅をもつミバエの仲間もいるのだが・・・・。070708
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 一昨日はゲンジボタルを探しに行きました。埼玉県内比企丘陵の一部にゲンジボタルが生息していると分かったからです。

 2つのポイントを昼間のうちに絞り込み、日没後、行動を開始しました。

 第1のポイントは暫くの間、何も発見することはできませんでした。諦めて立ち去ろうとする帰り際、1匹だけヘイケボタルが飛んできました。今日の写真は、結局、この蛍の光を撮ったものです。

 第2のポイントでやっとゲンジボタルを2匹見つけましたが、距離が遠すぎて写真撮影はちょっと困難でした。ゆくゆくはゲンジボタルも写真に収めましょう。070708

▼1匹のヘイケボタルを何回も露光し、合成したもの。
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 5月頃、埼玉県北本市にある自然公園で変なものを見つけました。奇怪な実のように見える物体は、クワ科コウゾ属ヒメコウゾ(Broussonetia kazinoki)の雌花です。
 それが結実し、赤く熟してきたものを、場所は違いますが、昨日見つけました。甘くて美味しいそうですが、私はまだ試していません。

 雌雄異花同株のヒメコウゾと、雌雄異株のカジノキ(Broussonetia papyrifera)の雑種が、和紙の原料となるコウゾであるといわれ、カジノキ同様に雌雄異株です。人によってはヒメコウゾとコウゾを統一の名称「コウゾ」で呼び、単に野生種、栽培種のように表現することもあります。もともとヒメコウゾの小種名自体kazinokiという辺りから混乱しています。何とも分かりづらいことですが、こういうワケアリの話って多いですね。

▼5月頃のヒメコウゾ070516
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▼最近のヒメコウゾ070708
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 ツチスガリはコハナバチ類などを狩って幼虫の餌に供します。自然界にはクモを専門に狩るクモやハチを専門に狩るハチまでいる訳ですね。

 ある庭にツチスガリが何匹も飛び交っていました。狩った獲物を抱えたまま自分の掘った巣穴の近くに降りると、自分の巣穴を確認しているようでした。巣穴がすぐに見つからなかったためか、他のツチスガリを追い払うためか、獲物を地面に残して暫くどこかに行ってしまったようです。ツチスガリの犯したミステイクなのでしょうか?070706

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 春からずっと同じ場所に生きものを撮りに行っていますが、季節とともに、よく目に付く生きものの面子もどんどん変わります。

 ハエトリグモも様々な種類がかなり長期に渡って活動しているはずなのに不思議と目に付く種類は変遷していくような気がします。個体数の多いネコハエトリ、アリグモ、マミジロハエトリ、アオオビハエトリなどに旬の時期があるようでしたが・・・・。

 4月中旬以降5月上旬頃まではネコハエトリが目立っていたのですが、5月中旬にもなるとネコハエトリよりもマミジロハエトリが目立ち始めたように思えます。その頃のマミジロハエトリのメスは貪欲なイメージで、ネコハエトリが餌食にされているのをよく見かけたのです。

▼マミジロハエトリ♀とネコハエトリ♀が仲良くお話している訳ではない。二人羽織をやっている訳でもない。070512

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▼マミジロハエトリ♀がネコハエトリ♂を抱えている。ヨカナーンの首を掲げるサロメのようである。070515
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 言わずと知れたアメリカザリガニです。昭和初期に食用とする目的で北米からウシガエルが輸入されましたが、そのウシガエルの餌にする目的で輸入されました。
 その後、ウシガエルもアメリカザリガニも逃げ出して日本に帰化、定着しましたが、結局そのどちらもその目的に供されることなく現在に至っているのは何とも皮肉ですね。

▼何やら夢中で小魚を食べていた。少年の頃、友人たちとよくザリガニを捕まえて遊んだものだ。070615

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 6月中旬、黄色い花が見事でした。

 水辺に咲く花ですが、最近は数を減らしているとのこと。この場所もどうやらそれを知っている方たちが意図的に栽培しているようでした。

 ガガブタなどとともにミツガシワ科の植物で、水底の泥中に地下茎を張り巡らし、水面に楕円の葉を浮かせます。070615

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▼こんな水面に浮かぶ花にも虫たちはやって来て花粉を運ぶ。ムカシハナバチ科のメンハナバチの一種らしい。ヒゲおやじさんに教えて頂いた。http://higeoyaji.com/cgi-bin/toukou/toukou.cgi
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 まるで苔むした茅葺の屋根のような渋い色合いです。蛾の鱗粉は鳥でいえば羽毛のようなものでしょう。してみると、このアオフトメイガの顔がフクロウのように見えてきます。幼虫はタブノキ、ヤブニッケイなどの葉を食べて育つそうです。

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 飛び回るハナバチの仲間たちです。ハナバチと言われるだけあって花の周りがとてもよく似合います。フラッシュによって空中で静止した刹那、私には何ともいとおしい生きものの姿に見えます。

▼左上より時計回りに、シロスジコシブトハナバチ、ヒゲナガハナバチの一種♀、ハラナガツチバチの一種♀、セイヨウミツバチの働き蜂。尺度は揃っていないので、相対的な大きさは当てになりません。

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ちょっと眼が合ってしまいました。そのとき彼が発した言葉は「見たな!」だったような、そうでないような。070626

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 それぞれ美女、野獣というには少し違うように思いますが、気絶した美女を抱えた野獣のような悪漢、といった図柄になりました。
 捕まったのはクロシギアブ、それを運んでいるのはキハダエビグモ♀です。キハダエビグモは針葉樹の樹皮の陰に隠れて獲物を待ち伏せする蜘蛛です。070502

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 カラスハエトリの雌がキンバエの一種を捕まえたところです。随分と大物を捕まえました。
 カラスハエトリの体格からいって、このサイズの獲物はかなり大仕事なのでしょうが、命綱がハエトリグモたちの仕事をサポートします。ハエトリグモたちは飛び掛る直前に命綱となる糸を必ず足場に付着させてから飛びつくので、少々獲物が暴れても捕まえてさえいれば、葉上から転落するようなことはなくなります。070609

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 先日載せたものhttp://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/202/と同種のハゴロモの幼虫の背中をよく見て下さい。白い粉をまぶしたウジムシ状の虫がくっついていますが、これはハゴロモヤドリガの幼虫です。セミに寄生するセミヤドリガもありますが、体の大きさの比率からいってこちらの寄主の方が負担を強いられそうです。かといって他の寄生者と違い、取り殺されるのではないようで、適当な時期が来ると寄主であるハゴロモの体を離れ、蛹化するために去っていくようです。
 それにしてもこのハゴロモ幼虫たちの奇異な出で立ちといい、風変わりな寄生者といい、不思議な世界ですねぇ。070703

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 昨日はちょっと驚かされました。いつもの場所に出かけて写真を撮っていると、頭の上をオオスズメバチが通過したのです。大袈裟かも知れませんが、小さなカブトムシくらいあったのではないかと思うくらいでっかいヤツでした。しばし身を縮めましたが、ふと目の前4、50cmのところにある垣根に目をやると、アオダイショウがとぐろを巻いていたのです。オオスズメバチの後はアオダイショウと接近遭遇でした。爬虫類好きの私以外の人ならば失神していたことでしょう(笑)。

 というわけでアオダイショウの眼の虹彩まで見える写真を今回は提供します。070703

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 このムモンホソアシナガバチの身の上にも可哀相な事件が起こってしまいました。人が時折通るような場所に巣があった為、6月20日前後に撤去されてしまいました。あのコアシナガバチの巣が撤去された事件からまだ日が浅い6月5日に新たに見つけた巣だったので心配していましたが、叶いませんでした。

▼横倒しになったオニノゲシに巣をつくり始めたムモンホソアシナガバチ。070605
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▼この後で起こる結末を考えると、このきつく見える表情も哀しいものがある。
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 なかなか渋い色合いの鞘翅をもっているこのカミキリは、センノカミキリです。シロスジカミキリやクワカミキリからすると小さめで体長2~3cmくらいですが、見栄えがするカミキリで正面顔も迫力があります。センノキ(ハリギリ)やタラノキなどのクサギ科の材中で幼虫時代を過ごし、初夏から夏に羽化して出てくる年1化です。

▼写真の個体は羽化の際の脱皮不全なのか?上翅が波打つ。

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最近になって再び、季節の風景や生きものを求めて自然の中に出かけることが多くなりました。

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