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以前にも余りハエらしくないカラフルなハエたちを紹介しました。
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/329/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/225/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/194/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/107/
ここでまた8月末頃から9月初めにかけて撮ったハエたちをお見せしましょう。
まずダイズコンリュウバエというヒロクチバエ科のハエです。このハエは色彩は割合と地味ですが、形が変わっているために意外と目立ちます。このハエは配偶行動の際にオスがメスに口移しで餌を与えたりするようで、その姿が妙に艶かしく、人間染みたその様子はハエとしては余りに特異に見えます。070829
http://zoo2.zool.kyoto-u.ac.jp/ethol/showdetail.php?movieid=momo051009ra01b
羽に模様がついているのはミバエの仲間に多いのですが、このシマバエの仲間にもよく見られます。ミバエ科と違い、シマバエ科のハエは翅をたたんで止まります。ちなみにこのシマバエは、ヒラヤマシマバエという普通種です。070902
ツマホシケブカミバエの画像は以前にも載せたことがありますが、この写真はシマバエ科とは異なるミバエ科の特徴をよく表しています。翅をこうして片方ずつ持ち上げて葉の上を歩き回ったりすることが多いのです。力士の土俵入りのような、手旗信号のような、その行動の意味が私にはよく解らないのでありますが・・・・。070902
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/208/
9月となった今は、小さな当歳カナヘビを見かけることが多くなりました。カメラを近づけても逃げられることも多く、何とかその大きさも含めて、写真に収めたいと考えた結果、捕まえて写真を撮ることにしました。
▼これがA4サイズノートPCのモニター(14.1インチ、1024×768)では丁度10円玉が実物大になるはずだが、違うサイズのモニターでは適切な倍率で実物大にして、生まれて間もない子カナヘビの大きさを実感されたし。
▼撮影後、この子カナヘビを逃がした。放すや否や一目散に駆け出し、少しばかり遠くまで行って静止すると、小さな体が膨らんだり縮んだりするのが見えた。安堵感から深呼吸を繰り返していたようだ。
体長3cmを超える、大きくて真っ黒な蜂でした。しかしその風体と、あちこち草陰を徘徊する行動から狩人蜂であることはすぐ判ります。余程の大物を狩るのだろうと目を付けていましたが、草陰に入って見失い、そのうちまたその辺から不意に出現し、また別の草陰へ・・・・。そのうち、ただならない激しい動きがありました。よく見るとツユムシの仲間を抱えているようです。シャッターチャンスとばかりに随分撮りましたが、慌てていたせいかピンボケが多くなりました。
写真を拡大してみると獲物は褐色型のクビキリギスでした。調べてみれば狩人蜂はクロアナバチ、大型のツユムシ類を狩るということでした。ここでのクビキリギスは終齢でしょうが、このくらいの大きさでないと、クロアナバチが成虫になるまでの餌としては不足してしまうのでしょうね。それにしてもクビキリギスが丁度この大きさに成長した頃に、クロアナバチたちも成虫として羽化してきて、その子孫のためにクビキリギスを狩るという自然の摂理、余りにも見事です。070914
秋に鳴く虫たちの声音が美しい季節になりましたが、鳴いているのは殆どオスです。しかし中には変わり者もいてオス・メスとも鳴く種類もあれば、オス・メスとも鳴かない種類もあります。後者の例として、先日はウスグモスズを紹介しました。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/287/
今日のクダマキモドキは前者、オス・メスとも鳴く種類の例になります。他ではケラもオス・メスとも鳴くことが知られていますが、ケラについてはいずれ紹介できる機会があれば、と考えています。
私のよく行くフィールドでも今年の晩春にクダマキモドキの幼虫を見ていましたので、いずれ成虫の姿を見られるだろうと思っていたら、案の定、見つけることができました。
▼クダマキとはクツワムシの古名。「クツワムシ」モドキということらしい。070907
▼よく似たヤブキリの前脚には沢山の棘があることが識別ポイントのひとつ。070708
▼クダマキモドキの若齢幼虫。070522
この写真のメスは腹の先から産卵管を出しているようなのですが、何のためにそんなことをしていたのかは不明です。「一寸のハエにも五分の大和魂」のハエ男さんにいろいろ教えて頂きました。http://furumusi.aez.jp/joyful1/joyful.cgiどうもありがとうございました。070827
※全身はこちらを参照。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/184/
クロハラヒメバチがシモフリスズメの若齢幼虫に卵を産み付けているかも知れないという記事を8月20日に載せました。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/281/
その後、機会あるごとにそのシモフリスズメの幼虫がいたクサギの木を観察していたのですが、シモフリスズメの幼虫は発見できずにいました。
しかし、それは私の探し方が甘かったようで、結局9月12日に終齢幼虫と思われる大きな幼虫を見つけました。しかし隈なく体をチェックしてもクロハラヒメバチの幼虫と思われる寄生者は発見できませんでした。070912
さらにその2日後の9月14日、前回と全く同じ場所にその幼虫を見つけて驚きました。幼虫は変色し萎びた様子で死んでいました。070914
とすれば、クロハラヒメバチの幼虫が寄生するのはシモフリスズメの体外ではなく体内なのでしょうか? すぐにでもこのシモフリスズメの幼虫の死体は腐敗し始めるでしょう。クロハラヒメバチの幼虫はどこで蛹化し、いつ羽化するのでしょうか?
写真を撮ろうと近づいても飛び立つ気配がないので不思議に思っていましたが、PCで確認して納得、餌を夢中になって食べている最中でした。070823
水際を歩いていました。名前こそイトアメンボですが、アメンボという感じではありません。寧ろ以前紹介したイトカメムシに近い感じがします。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/169/
体長1cmの華奢な体で何を餌にしているのかと思えば、やはり微小な昆虫を食べているようです。そうやって細々と、しかし確実に子孫を残していくところが神秘です。070823
▼動きもさして速くはない。
▼顔はやはりカメムシ目ですね。
このブログで一番最初に紹介したグンバイムシはプラタナス・グンバイですが、
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/74/日本には他にも多くのグンバイムシがいます。
外来種も入れれば72種を数えるそうですが、ネット上でも相当数の画像が見つかります。
ここでは私が今年見てきたグンバイムシの中から印象的なものを紹介します。
▼ナシグンバイが汚れたサクラの葉の上にいた。この時期、サクラの葉の上では幼虫の姿も見られた。070627
▼自宅のノウゼンカズラに付いていたグンバイムシ。ツツジグンバイに似ているが、果たして・・・・。横から見るとまるでヘルメットをかぶっているかのようだ。070701
▼アワダチソウグンバイの交尾。普通2匹がV字形で交尾するが、これは何かの間違いで3匹がT字形になっていた。どれがオスでどれがメスなのか?070706
▼コナラの葉の上で見かけたグンバイムシの幼虫。コナラやクリに付くのはヒメグンバイという種類で、どうやらその幼虫らしい。070823
この写真は百日紅の枝の上に絡み付いて咲くカラスウリの花ですが、細かく枝分かれした独特の形状の花弁はまるで蛇女ゴルゴンの頭髪のようです。
ゴルゴンというのはギリシア神話に出てくる3姉妹の怪物で、髪の毛が無数の蛇であったといわれます。その姿は醜さの余り、一目見た者を石に変えたとされます。末娘のメデューサは、ペルセウスに退治されてしまうという最期を遂げるのですが、ペルセウスは鏡の楯を持ち、そこに映ったメデューサの姿を見ながら戦い、剣で首を切り落としたといわれています。
さて話を元に戻すと、カラスウリは、なぜ、こんなに複雑な花弁をしているのでしょう?
それは受粉の運搬に関係しているという説があります。つまり・・・・雌雄異株の花が夜間に咲き、とても香りがよい。花筒が非常に長く、花弁は大きく広がっている。そのため、香りに惹かれて飛んできた口吻の長いスズメガ類のみが停空飛翔しながら吸蜜し、効率的に受粉を行う。他の昆虫は夜間の移動能力も余りないため、受粉については戦力外とされ、周辺に止まって吸蜜することから遠ざけられている。・・・・これもまたおそらく真実でシビアな世界ですが、一方でそれだけで割り切れないような気がするのも確かです。070827
以前、一本角のザトウムシを紹介しました。http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/264/
今回のはさらにその上をいく五本角のザトウムシです。もっとも大きさは非常に小さく5mm以下、五本角かどうかなど写真を拡大してやっと分かるくらいでした。その風体からいってゴホンヤリザトウムシと思われます。070902
南海のサンゴ礁に棲むチョウチョウウオやヤッコダイの仲間には、夏季に暖流である黒潮に乗って北上する個体がいます。紀伊半島、東海地方は言うに及ばず、関東沿岸海域すなわち千葉・茨城付近まで辿り着くものが相当数いるのです。暖かい間はそこに棲みついて普通に生活していますが、秋から冬にかけ水温の低下とともに死滅してしまいます。これを「死滅回遊魚」といいます。海水魚の愛好家の中には、これらを採集し飼育することに拘っている人もいます。なぜならば、結局死滅してしまう運命にある種類の魚たちを捕まえてしまっても生態系の多様性に与える影響は小さいからです。
よく似た例が蝶の世界にもあります。写真は、最近あちこちで目にするイチモンジセセリです。イチモンジセセリは南方系の蝶で、関東でいえば北緯37度以南、冬季の最低気温が摂氏2℃以上の地域に定着しているそうです。夏から秋にかけて生息数が増えてくると北上し、限界より北の地域でも見つけることが出来ますが、結局、冬の到来とともに死滅してしまうといいます。このような生活史をもっている蝶は他にウラナミシジミが知られています。蝶なので「死滅回遊蝶」とでもいったところでしょうか。
昆虫にしても魚にしても他の生物にしても、ある程度の移動能力をもつ生き物たちが分布域を広げていこうとする場合、いつもこのようなことが起きているのでしょうね。070827
▼糞を吸っている姿はセセリ科を始めとして多くの蝶種で見られる。
▼2匹で前後に止まっていたが、オス・メスのカップルなのかは不明。
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使用カメラ:
Canon S3IS/Canon S5IS/Panasonic FX07/RICOH R5/RICOH CX1