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私がよく行くS川やM自然公園には、多くの鴨たちに混ざってオオバンがいます。嘴に朱が入って肢が蛍光グリーンのバンと比べると、色彩的には地味なオオバンですが、用心深い面もあり、泳ぐのはバン以上に得意に見えます。その秘密は足にありました。
オオバンもバンも湿地を歩くとき、ぬかるんだ泥に足を取られないように非常に大きな足を持っています。ところがその形状は比べてみると驚くほど違います。バンの足は普通の鳥の足をただ大きくしたような形ですが、オオバンの足はまるでカエデの葉のような平たい縁取りがあるのです。そのおかげでオオバンは速く泳げるという訳です。080131
▼「休め」の姿勢でこちらを見つめるオオバン。黒い羽色に赤い虹彩のコントラスト。
▼水の中に逃げていくオオバン。このような足を弁足といい、カイツブリの仲間もこのタイプの足を持っている。一方、鴨類のような水掻きのある足は蹼足という。
ツグミという名の由来です。ネット上で調べてみると、日本に滞在している冬場は口をつぐんで鳴かないからだと書いてあるものが沢山見つかりました。ウーン、悩んでしまいました。ツグミという鳥は冬場に囀りはしませんが、決して無口な鳥ではありません。知らないで近づいたときに不意にケッと鳴いて飛び立ったり、何かを主張しているのか騒がしく鳴いていることも多いのです。そんな鳥に果たしてツグミなんて名前を付けるでしょうか? 名づけた人は余程ツグミを観察したことがないのでしょうか? 否。昔の日本人なら誰でも、冬にちょっと野や畑にでも出れば、ツグミの声を嫌というほど聞いているはずです。以上の理由から先ほどの説はガセに思えてなりません。その語源説の出所はどこだったのでしょう?
一方で信憑性があると感じたのは、関東の方言でしゃがむことをつぐむといい、それに由来する、という説です。関東の方言でしゃがむことをつぐむというのか否かは知りませんが、ツグミは地面の上に直に降り立って、ちょっと嘴を上に向け、つんとした姿勢でいることが多い鳥です。広々とした地面に数羽が離れてポツンポツンと立ち尽くす鳥はそれほど多くありません。その姿を人がしゃがんでじっとしているように擬人化して見るのはそれほど無理がないように思えます。080131
補足・・・・ツグミも北に帰る頃になると囀りを聞けることがあるそうで、その声は非常に素晴らしいとか。日本では幻の囀りですね。
土壌生物としてのトビムシは触角の短小化、跳躍器の退化などが起きている傾向が強いらしいのですが、このトビムシは触角も長いし、跳躍器は腹部下面に畳まれているので確認できませんが、かなりの跳躍力がありました。
私の持っている古い図鑑と最近買ったある本ではトビムシの仲間は昆虫に含まれ、最近買った翻訳本には昆虫ではない六脚類の一つとして扱われていました。いずれにしても昆虫、甲殻類などの狭間にある類のようで、最近になって「science」誌上に、昆虫に入れるか入れないかで2つの考え方の論文がそれぞれ載ったそうです。
体のつくりを再度見直すと眼も複眼というより単眼が寄り集まったもののように見えます。また生殖も交尾をせず、精包と呼ばれるものをオスからメスへ受け渡すような方法で行うそうです。何とも興味深い生物であります。080131
※以前のコサギの記事http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/404/
http://ta440ro.blog.shinobi.jp/Entry/9/
▼コサギの特徴である黒い嘴、黄色い足がはっきり判る。
観察できた鳥種・・・・ハシブトガラス、ハシボソガラス、オナガ、ムクドリ、スズメ、ベニスズメ、シメ、カワラヒワ、オオジュリン、アオジ、ホオジロ、カシラダカ、メジロ、エナガ、シジュウカラ、ウグイス、ツグミ、アカハラ、ジョウビタキ、モズ、ヒヨドリ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ヒバリ(声のみ)、コゲラ、アオゲラ、カワセミ、キジバト、ドバト、ハイイロチュウヒ、イソシギ、オオバン、バン、クイナ、アオサギ、ダイサギ、ホシハジロ、ハシビロガモ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、カルガモ、カイツブリ、ユリカモメ、カワウ、カルガモとアヒルの雑種080130
▼メジロが偶然近くのツバキにやって来た!
カニグモ科のガザミグモといいます。図鑑によると・・・・山地に多い種だそうですが、私が見つけたのは平地。出現期は5~7月となっていましたが、私が見つけたのは越冬中の真冬(笑)。
春までそこに居ようと思っていた当のガザミグモにとって、一番ハプニングだったのでしょうね。080124
▼ガザミグモのメス。腹の形はかなりはっきりした三角形。
▼ひっくり返しても気温が低いせいか擬死状態のつもりか動かない。
日本でダニポケットを持つのはクスノキだけですが、クスノキにはなぜダニポケットがあるのか、ポケットの中のフシダニはどんな働きをしているのでしょうか?
Wikiで調べたら出てきました。・・・・ダニポケットの中に小さなフシダニを飼っておき、増えすぎたフシダニを葉上で生活する捕食性のダニの餌に供します。そうして捕食性のダニを一定数維持し、病害を撒き散らすフシダニの駆除に利用しているのだそうです。どうやって調べたのか、恐ろしい限りです。080124
▼葉裏に小さな穴が2つ。ダニは小さ過ぎて撮れていないか、留守か。
16日はミシシッピアカミミガメがM用水路にプカプカ浮いていました。北米原産のこのカメは、飼育放棄された個体が全国各地で野生化しています。これだけ多いと、繁殖している個体もいそうです。大量に飼育放棄されることを恐れて、特定外来生物法の指定からは免れているようですが、生態系に影響を与え得る要注意の生物であることに変わりはありません。
17日はクサガメがS川の岸辺に上陸しているのを見かけました。背中の3本のキール(隆条)がクサガメであることを物語っています。私の少年時代、私の住んでいた地域では、クサガメを野外で見かけることが殆どありませんでした。主観ですが、見かけたとしても飼育されていたものが逃げ出したりした個体のように見えました。当時は河川の汚濁などで著しく減少していたのではないかと思われます。ところが最近は結構な頻度でクサガメを見かけることができます。これは一時的に減ったものが盛り返したというより、ミシシッピアカミミガメと同様に飼育放棄されたものが増えたようです。これで2次的に繁殖できたとしても、新しいクサガメたちの遺伝子は、元々この辺に棲んでいたクサガメたちが持つ遺伝子とは違い(地域変異)があると考えるのが普通でしょう。遺伝子も攪乱されていることになります。
▼ミシシッピアカミミガメ。プカプカと無邪気に泳いでいた。放されたカメに罪はない。080116
▼クサガメ。お前の故郷はどこだったのだろう?ひょっとして大陸?080117
ところで下の4枚のうち3枚を撮った16日、興味深いシーンにも遭遇しました。モズが小さなネズミを捕まえたところを目撃したのです。モズが昆虫を銜えているのは見たことがありますが、小さいとはいえ、ネズミを捕まえるのが見られるとは思いませんでした。小さな猛禽と言われる由縁ですね。とっさに写真を撮ろうとカメラを構えたときは、既に飛び去った後でした。残念です!
▼アオジ。オスかメスか微妙な顔ですが、オスかな・・・・。080116
▼オオジュリン。のっぺりとした色彩が素敵。080116
▼ホオジロのオス。ホオジロの仲間は冠羽が立ち気味の種が多い。080116
▼冠羽といえばカシラダカ。見事な冠羽ですね。080117
▼マガモのカップル。やや強い風があったせいで水面は波打っている。
私がよく行くフィールドでのこと。2本の空きペットボトルがすっかり葉の落ちた高い木の枝に引っ掛けてありました。相当高いところで、ご覧のように枝も細く、子供が木登りしていたずらしたにしては無理があります。スズメバチ退治のトラップにしては何の加工もしてありません。果たして誰が何の目的でこんなことをしたのでしょうか?
私が疑っているのは今のところ、カラスだけです。カラスは光ったものに興味を示す性質があって巣などにキラキラしたものを持ち込みます。しかしながらこの木はカラスの巣とは言えないし、同様の状況を他で余り見たことがないので、どうにも確信が持てません。080117
ブログの趣旨から載せようか載せまいか迷ったのですが、余りに不思議な現象(?)なので私以外の方の判断も伺いたいと思い、載せることにしました。
写真は2葉。カワラヒワの群れを写したものですが、どちらの写真にも中央よりやや上、やや左寄りの位置に白い物体が写っています。これが何なのか、お分かりになる方はいらっしゃらないでしょうか?
カメラはCanonのS3IS、テレコンバーター付き、確か最望遠側、デジタルズーム(×1.8)も使用しているため、画像はかなり粗めになっています。
後に斜めに入っている黒い線のボケは遠くの高圧電線によるものです。したがって、カワラヒワたち同様にピントが合っている白い小さな物体はカワラヒワたちにかなり近い距離の物体であると思われます。遠くの飛行機のような物体ではなさそうです。家では「ミニUFO」などと名付けておりましたが、どうにも腑に落ちないのです。私なりに釣り糸のようなものがひっかかっているのではないかとも考えましたが、それ以上は何とも。
080113
▼1枚目。中央やや上、やや左寄りに小さな白い物体が見える。
▼2枚目。ホントは間に1枚あったが、ピンボケで消去。
▼1枚目を拡大してみたところ。
▼2枚目を拡大してみたところ。
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使用カメラ:
Canon S3IS/Canon S5IS/Panasonic FX07/RICOH R5/RICOH CX1